回線が「ジャブジャブ」といわれても何のことか分からないという人が多いだろうが、ベストエフォート型のサービスの場合、このジャブジャブが実はすごく重要なことなのだ。ジャブジャブとは、回線がすごくすいている状態を指す通信業界の隠語(?)。今回、複数のサービス事業者への取材でも「今ならジャブジャブ、絶対損しない」という言葉を頻繁に聞くことになった。
では、ジャブジャブのFTTHのパフォーマンスはというと、取材過程で得たデータではだいたいのユーザーが50Mbps前後、中には75Mbpsものスピードが安定して出ているというユーザーにも巡り合った。8MbpsのADSLのように、導入してみたが思ったほどにはパフォーマンスが出なかったというユーザーは少ないようだ。
一部パフォーマンスが出ていないユーザーもいるにはいたが、だいたいのケースでOSがウインドウズ9xで高速通信にOSをチューニングしていない、ルータ経由の接続でルータが古くスループットが十分でない、LANカードやハードウェアのバスの設計が古く100Mbpsに追い付いていない。
OSは、NetTuneなどのツールか、ADSL Ninjaなどの市販ソフトを使って、MTU、RWIN値をチューンするか、この際だからウンドウズXPに乗り換えることによって解決する。ブラウザの同時コネクション数は試行錯誤しながら増やしておいた方がいいだろう。
ルータやハードウェアの情報は、各プロバイダーなどに情報が蓄積されつつあるので、FTTHを導入したものの、思ったほど速度が出ない人は、プロバイダーに自分の機器にボトルネックがないか、問い合わせてみよう。なんせ、ジャブジャブなので、問題は自分の環境にある可能性の方が高いのだ。