ADSLの速度は環境により異なるため、12Mサービスを利用しているからといって、12Mbpsの速度が出るとは限らない。そこで、実際にはスピードテストサイトで測定したデータが用いられる。スピードテストサイトは数多くあるが、中でも「ブロードバンドスピードテスト」の人気が高い。
また、フレッツユーザーならNTTの専用サイト「フレッツスクウェア」のテストで計測してみよう。ここで得られる値と一般のスピードテストサイトの数字がかけ離れているようなら、ISPがボトルネックになっている可能性が高いぞ。
ブロードバンドスピードテスト www.bspeedtest.com 回線の種類やISPを選び、スピードを測定する。時間帯ごとのスループットなどの統計データも充実しているぞ
フレッツ・スクウェア www.flets (フレッツユーザー限定) フレッツユーザーは、ぜひNTTのフレッツスクウェアでスピードチェックをしよう
ADSLが開通しても期待した速度が出ない場合は、有償の工事によって改善できる場合がある。主な工事として、局側のケーブルをつなぎ替えてISDN回線との位置を離す「収容替え」と、ADSL信号を減衰させる「ブリッジタップ」を外す工事、そして避雷対策の器具によって、外線から電話が着信すると接続が切れる場合に対処する「保安器交換」の3つがある。
費用はNTTに直接申し込む場合とISPを経由した場合で異なるので、サポートに問い合わせるとよい。いずれの工事も有償だが、実施しても必ず効果が得られるとは限らないので、事前によく相談してから申し込むようにしよう。