コミュニケーション部門
	気の合う仲間と楽しむ 極上ツール決定！ ネットの楽しみは、お宝ファイルをぶっこぬくことばかりじゃない。仲間とわいわい語り合ったり、知らない人と気軽に交流する楽しみだってある。そこでメッセンジャーソフトやCGI、サーバの中から、最も便利で楽しくコミュニケーションできるツールを選出したぞ！

　インターネットには、遠く離れた場所にいる人とリアルタイムでコミュニケーションを行うためのツールが数多くある。チャットや掲示板は、その代表的なものだ。

　最近では2ショットで会話できるメッセンジャーが人気を集めており、ネットユーザーの多くが何らかのメッセンジャーを使っている。

　しかし、従来のメッセンジャーはほとんどが企業によって開発されていた。そのため使い勝手が悪くとも、バージョンアップによる改善はさほど期待できなかった。

　そこで、有志のフリーウェア作者たちは、従来のメッセンジャーを改良した新たなメッセンジャーや、従来ツールと互換性を持ちながら機能を拡張する互換メッセンジャーを数多く開発するようになった。これによって、ユーザーは自分たちにとってより使いやすいメッセンジャーを使うことができるようになった。

　サーバも同様だ。かつては企業サービスを利用するしかなかった高機能なサーバを、ブロードバンドの普及のせいもあって今では自宅で簡単に運営できる。個人用のサーバを開発するフリーウェア作者も増え、自宅サーバソフトを使って内輪向けの小規模なコミュニティーを作るユーザーが激増している。

　こうして、ユーザーの意見を取り入れたフリーのコミュニケーションツールはより進化し、今や企業ソフト並みの性能になっている。

　それだけでなく、これらのフリーウェアは初心者でも導入に失敗しない分かりやすさをも兼ね備えている。CGIのような敷居の高いツールですら、現在では初心者のために非常に丁寧な解説や、導入ツールが用意されるようになった。

　これはやはり、開発者がユーザーの声に耳を傾け、分かりやすい操作性と解説を用意するようになったためだ。コミュニケーション系のツールは導入が難しくなりがちなものが多いが、作者からきめ細かいサポートが受けられるのもまたフリーウェアの恩恵と言えるだろう。

　今回コミュニケーション部門にノミネートされたツールは、どれも高機能で、しかも分かりやすい操作性を持った素晴らしいものばかりだ。ぜひ使ってみてほしい。

→コミュニケーション部門作品一覧

審査員プロフィール

田口和裕 1969年生まれ。既婚。アマゾンの策略に見事にはまり芋づる式にポチポチ購入ボタンを押し続ける毎日。ノーウェーブバンド「大甲子園」のドラマーとして週に一度の練習が生きがい。保田圭と田中れいなが大好きな生粋のDQN好き。 darkhorse 「ウェブマガジン-GIGAZINE.NET-」編集長。ニュースサイト更新のために多数のサイトを回るため、常時150種類前後のツールをインストール。特定のジャンルにとらわれずさまざまなジャンルのツールに精通。特に危ないツールや海外の物珍しいツールが大好き。 ぬる℃ フリーソフトをこよなく愛し、日々2chやソフト紹介サイトを徘徊しては見つけたソフトを自サイトの雑記で紹介している。以前はオンラインソフトも作っていたが、最近はスクリプト書きに凝っている。 橋本和明 ソフト開発会社を経営しながらライターに精を出す。2つも仕事の柱がありゃ平気だろうとダラダラ生きるもソフト業界の不景気に出版不況が重なり明日は何して食べようかプルプル震える毎日。やけ食いでお腹もぶくぶく。最近はツール系書籍やプログラミング系書籍を月1ペース程度で出したりしてます。

ベスト・オブ・悪用厳禁ツール　12/15