レビュー
画面内を泳動するインクが、紙をリアルに表現~読書端末「リブリエ」(1/2 ページ)
以前から話題になっていたソニーの読書端末が、いよいよ今月24日に発売される。先立って、パブリッシングリンク(ソニーほか大手出版社など15社の出資により設立)が、BBeB Bookフォーマット(*1)の電子書籍ポータルサイト「TimeBook Town」を4月1日に開始。また、データディスクマンでは以前から、BBeB Dictionaryフォーマットのメモリースティック電子辞書を採用している。今回発売されるe-Bookリーダー「LIBRIe(リブリエ) EBR-1000EP」は、この双方のデータを閲覧できる端末だ。
*1:BBeB(Broad Band e-Book)は、ソニーの電子書籍規格
今回、このリブリエを試用することができたので、レポートしてみたい。ただし、製品は試作品で、かつ、PCとUSB接続してのデータ転送は(実際にやろうとしたところ、必要な「カスタマー登録」の操作ができず)試せなかった。そのため、あらかじめ用意されたサンプルデータの閲覧のみにとどまっている。ご了承いただきたい。
お世辞抜きで美しい画面
リブリエのディスプレイは6型SVGA(600×800ピクセル、約170ppi)で、E INK(マイクロカプセル型電気泳動)方式電子ペーパーを採用。表示色は白黒(4階調グレースケール)で、コントラストが非常に優れている。実際に印刷された文字のような表示を提供しており、誰しも、この画面には驚かざるをえないだろう。携帯電話の店頭展示用モックアップの印刷画面を思い浮かべてもらえばよい。視野角は極限まで広く、映り込みもかなり少ない。第一印象はほぼ完璧とまでいえる。もちろん消費電力も抑えられ、電池(単4乾電池×4本)での駆動は、約1万ページまでの表示が可能だという。
マイクロカプセル型電気泳動とは、その名のとおり、画面の下に敷き詰められたマイクロカプセルの集合体に電圧をかけ、文字を形成させるというもの。個々のマイクロカプセルは約40ミクロンの大きさで、さらに内部にはナノレベルの大きさの、プラスに帯電された白色顔料と、マイナスに帯電された黒色顔料が無数に浮遊しており、電圧がかけられるとこれが上下に移動するという。
パナソニックの読書端末「ΣBook」では、記憶型液晶の特性を生かし、電源スイッチすら排除していたが、リブリエには電源スイッチがある。初回にスイッチを入れると、3秒ほどで画面が現れ、しばらくして「本棚の整理中」というダイアログ、電源投入から20秒後にメインメニューが表示される。「スタンバイ」モードも用意されているので、普段は電源を落とさずスタンバイにしておけば、即座に戻せるが、スタンバイ状態で30分経過すると自動的に電源が切れてしまうのには注意したい(スタンバイ時間は機能設定メニューのパワーマネジメントで設定可能だが、10分/15分/30分しか選択肢はない)。
電源スイッチのほか、本体にはキーボードを初め、かなりの数のボタンがある。さらにソニー十八番のジョグダイヤルも、キーボード下中央に配置されている。キーボードは主に辞書引きのためだが、そのうちの最上段となるQ~Pには、1~0の数字も振られ、メニュー操作時のショートカットにも使用可能だ。読書の際には、主にページめくりの「←」「→」を利用するが、これはジョグダイアルのすぐ隣、そして、画面左にも配置されている。さらにジョグダイアルでもページめくりは可能。
ルビもきちんと認識できる
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