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もう、そろそろ? 携帯型ビデオプレーヤーの選び方特集:ポータブルAVプレーヤー(2/2 ページ)

» 2004年08月10日 21時33分 公開
[浅井研二,ITmedia]
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■「Arex PocketMX ZVAV-100」

DivX対応で実売2万円の“遊べる”ポータブルAVプレーヤー「Arex PocketMX」

アールダブリューシーが5月に発売する「Arex PocketMX」は、DivX再生に対応しながら、2万円とちょっとで購入できる低価格なポータブルAVプレーヤーだ。もちろん、安いからにはちょっとアレな部分もあるのだが、値段以上に遊べること請け合いだ。


■「Arex PocketMX typeP」

3.5型液晶を搭載した低価格ポータブルAVプレーヤー「Arex PocketMX typeP」

RWCから発売される「Arex PocketMX typeP」は、3.5インチのカラー液晶画面を搭載し、リチウムイオン充電池で動画なら約4時間、音楽なら約6時間の再生が可能というポータブルAVプレーヤーだ。画面保護兼日除けカバーがついていたり、本体のデザインもちょっと凝っている。


■「PocketMX PVR」

予約録画で深夜のアテネ五輪も朝すぐ持ち出せる〜「PocketMX PVR」

アールダブリューシーのポーターブルAVプレーヤー「Arex PocketMX PVR」の魅力は、動画ファイル作成から保存・再生までが本体のみで行える点。深夜放送の録画にも対応する予約録画機能も装備。手のひらサイズの小型軽量ボディで、実売2万5000円という価格にも注目。

 と、ここまで見てきたが、はっきり言って、ビデオプレーヤーとして本格的に利用したいなら、ソニーの「HMP-A1」に肩を並べる製品はいまのところない。特に、液晶画面やインタフェースの出来に歴然とした差がある。

 また、このジャンルの製品はビデオ再生だけではなく、音楽再生、JPEG画像表示といったモードも搭載しているものだが、これらの機能も意外と重要だと思う。というのも、冒頭でも書いたように、出先でビデオを観るという用途は「まったくない」とはいわないが、音楽再生ほどの利用機会はないだろう。普段は主にミュージックプレーヤーとして利用し、合間にビデオも楽しむスタイルが最も現実的ではないか。では、音楽再生機能も実用的なレベルを確保している製品は……となると、やはり、ソニーの「HMP-A1」が筆頭に上がる。そのほかのたいていの製品では、音質や操作性の面でオマケ程度としかいえない。

 つまり、まずは「HMP-A1」を候補の柱にし、価格などの面で自分に合わないと考えるなら、ほかの製品を検討という流れになる。また、「HMP-A1」にはカードスロットの類はないので、フォトストレージに使いたい場合は「MPM-201」や「ムービービジョンAV USB2-MVA(+HDDオプション)」が候補となる。PCでファイルを用意するのは面倒というなら、録画機能を持った「MPM-201」「ムービービジョンAV USB2-MVA」「Arex PocketMX PVR」あたりを。

 ただ、本当に価格やサイズを考慮したいなら、PDAや携帯電話にも目を向けたほうがいい。CLIE、ザウルス、PocketPCのいずれも、ビデオ再生機能はすでにそこそこのレベルには達しているし(ただし、すべての機種においてではない)、携帯電話にも本格的な再生性能を持った製品がちらほら出てきている。

 また、ちょっと変わった選択肢としては、CFスロット付きカートリッジの形態で、ゲームボーイアドバンス(GBA)をビデオプレーヤーにしてしまうゲームテックの「アドムービー」なんてのもある。再生できるのは同時形式ファイル(付属のWindows用ソフトウェアで変換しておく)で、GBAの液晶が粗いこともあり、画質はやはり見劣りするが、もしGBAとCFカードが手元にあるなら、数千円の投資で済む。

photo ゲームテックの「アドムービー」

 逆に品質や簡便性をより重視したいなら、別に携帯ビデオプレーヤーにこだわらずとも、DVDレコーダーとポータブルDVDプレーヤーを組み合わせればいい。そのほか、そろそろWindows Portable Media Center仕様の携帯AVプレーヤーも各社から登場してきそうだし、ソニーの携帯ゲーム機「PSP」も動画再生機能を持っているようなので、気になるところだ。

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