液晶テレビ世界初、「THX認証」AQUOS Tシリーズ

[ITmedia]

　シャープは7月20日、THXが定める「THX認証ディスプレイ規格（THX Certified Display Program）」を取得した液晶テレビ“AQUOS Tシリーズ”を9月1日より販売開始すると発表した。「液晶テレビとしてTHX認証を得たのは本製品が世界初」（同社）。

65V型「LV-65TH1」（左）、52V型「LV-52TH1」（右）

　65V型の「LV-65TH1」、52V型の「LV-52TH1」が用意され、価格はLV-65TH1が141万7500円、LV-52TH1が84万円。いずれも受注生産での販売となる。

　新製品は“AQUOS史上最も美しい”と同社がうたうフラグシップモデル「AQUOS Rシリーズ」をベースに、画面輝度やガンマ値についてTHXの要求仕様を満たした「THX映画モード」を搭載。本格的なホームシアター用途にも対応するモデルとして用意される。

　主な仕様はAQUOS Rシリーズの65V型（LC-65RX1W）、52V型（LC-52RX1W）とほぼ共通。従来比の倍となる120MHz駆動の倍速駆動パネル「倍速ASV液晶パネル」を搭載。既存製品では1秒間に60枚の映像で描写される動画に対し、中間映像を生成、補正するアルゴリズムを搭載することで、残像感を減少させ、動きの速い映像も鮮明に映し出す。

　バックライトは青／緑／赤／深紅の4波長で構成される「4波長バックライト」。コントラスト比は2500：1（リビングコントラストは1000：1）とLC-65RX1W／LC-52RX1Wより若干低めに設定されており、よりホームシアター向けにセッティングされていることがうかがえる。解像度はもちろん1920×1080ピクセルのフルHD解像度だ。

　インタフェースには「AQUOSファミリンク」が利用できるHDIMI端子（1080p対応）を3系統用意するほか、D5入力3系統、アナログビデオ入力4系統、DVI-I 1系統、S2ビデオ入力1系統、i.LINK（TS）2系統などを備える。チューナーは3波対応デジタルチューナーを2基搭載する。

　サイズはLV-65TH1が1579（幅）×398（奥行き）×1062（高さ）ミリ・約66キロ、LV-52TH1が1247（幅）×350（奥行き）×882（高さ）ミリ・約37.5キロ（いずれもテーブルスタンド装着時）。専用オプションとして、LV-65TH1には壁掛け金具、LV-52TH1にはフロアラック、壁掛け金具、壁寄せスタンドがそれぞれ用意される。