TGS2026

東京ゲームショウで“空気”を展示する謎の企業 正体はJR東も頼る脱臭のプロ、ゲーム業界着目のワケ

 日本最大のゲームの祭典「東京ゲームショウ2026」(9月17~20日、幕張メッセ)。ゲームそのものに加え、関連製品・サービスの展示も盛んな同イベントだが、なんと会場には“空気”を展示する風変りな企業の姿も。その正体は、工場や鉄道車両の脱臭を本業とするカルモア(東京都中央区)。同社は「ゲーミングエアー」と称し、ゲーマーを巡る“におい問題”に応えるサービスを展示していた。

同社のブース

 カルモアは1990年創業。におい対策のコンサルティング事業を手掛ける企業で、取引先にはスズキや帝国ホテル東京、JR東日本などの名が並ぶ。国家資格である臭気判定士が23人在籍しており、対策・調査の実績は10万件を超えるという。

 同社がゲーミングエアーとして展示していたのは、におい対策技術を体感できるブースだ。小部屋が2つあり、片方では除菌脱臭機などを使って用意した無臭の環境を、もう片方では同社独自のアロマフレグランスを使ったいい匂いの環境を体験できた。

脱臭機
同社のフレグランス

 各ブース内では、画面の変化に応じてボタンを押すミニゲームがプレイでき、カルモアが用意した空間内でゲームを遊ぶ快適さを確認できるようになっている。同社が持つ臭気測定・調査技術や、その対策技術のデモになっているわけだ。

 カルモアが東京ゲームショウ2026に出展するのは、2025年に続き今回が2度目。普段は工場や鉄道車両、宿泊施設などにサービスを提供している一方、ゲームセンターやeスポーツ施設、ネットカフェなどによる需要も見込んでおり、ゲーム業界での認知拡大に向けて継続的に出展しているという。

 25年12月には、チャリティーゲームイベント「RTA in Japan Winter 2025」でもデモを実施。会場のにおいを自社のセンサーで測り続けながら脱臭機を7台稼働させた結果、来場者が増えてもにおいの強さが変わらない結果を示せたという。

 同社の森木怜氏(産業部産業設備チームマネージャー)は、ゲームセンターやeスポーツ施設などの業態について「汗のにおいなどが理由で新しい客層を呼び込めない課題を抱えているのではないか」という見立てを示す。まだゲーム業界からの正式な契約はないものの、テストに至った案件は出てきたといい、今後も認知拡大に向けた活動を続ける方針だ。

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