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カメラとナビの進化形 A5502K SPECIAL

電子コンパスで“今、一番カーナビっぽい”携帯に〜「A5502K」

EZナビウォークを使うことで、確かに目的地までたどり着きやすくなった。ただ方角については、地図を元に自分で把握する必要があるため、知らない場所では「今、正しい方向に進んでいるのかどうか」が気にかかる。電子コンパスを内蔵した「A5502K」は、進行方向に合わせて常に地図をヘディングアップで表示。“まるでカーナビのように”使うことができる。

 auのA55xxシリーズに共通で搭載されたのが、GPSを使ったマン・ナビゲーションシステム「EZナビウォーク」。京セラの「A5502K」も当然サポートしているが、ほかの端末と大きく異なるのは対応機種の中でただ1つ電子コンパスを内蔵している点だ。A5502Kでは自分が進んでいる方向に合わせて地図がヘディングアップ表示されるため、常に進む方向が画面の上方向に表示される。

マン・ナビが“カーナビ気分で使える機能”に進化


A5502K プロジェクトリーダー
中垣 氏

 EZナビウォークはカーナビなどと同様、衛星からの電波を受信し、リアルタイムに位置情報を取得して現在地の地図表示や徒歩でのナビゲーションを可能にするナビゲーションシステムだ。

 このEZナビウォークの利便性をより高めるため、A5502Kに搭載されたのが電子コンパス機能。端末が東西南北どの方向を向いているかをリアルタイムで判断し、表示される地図と端末の向きが一致するようになっている。

 これで何が使いやすくなるのか──。それには方向音痴な人の行動を思い浮かべると分かりやすい。方向音痴の人は地図を持っていても、自分が進むべき方向と地図の示す方向が合っているのかどうかを気にする。そのため、紙の地図を進行方向に合わせて回す──というようなことをするわけだ。いくら便利になったとはいえEZナビウォークでもそれは同じ。結局のところ端末を回して方向を確認するようなシーンも出てくることになる。

 しかしEZナビウォーク端末の中でも、電子コンパス内蔵のA5502Kだけは、そういう心配がない。なぜなら、常に進む方向がディスプレイ画面の上方向に表示されるからだ。例えば交差点を右に曲がると、電子コンパスが方向が変わったことを感知して地図が回転。進む方向が画面の上方向になるように調整される。ユーザーは地図の向きと進行方向の関係を気にすることなく目的地までたどり着けるのだ。これはカーナビなどと同じで、非常に分かりやすい。

 「地磁気センサーの開発が進み、機能やサイズの面で満足の行くモジュールが登場しつつあったので、モジュール開発メーカーと密接に協力しながらA5502Kに搭載しました。3軸の地磁気変化を読み取れるので、過去の製品にあったような初期設定といった作業もいりません。基本的には動作しながら自動補正が行われるので、ユーザーは電子コンパスについて意識する必要はないのです」(A5502Kプロジェクトリーダーの中垣修ニ氏)

注)地磁気センサーは、地球が発生する磁場の強さから方位を測るもの。京セラが採用した地磁気センサーは3軸対応。X軸、Y軸、Z軸の3方向の地磁気を検出するため、端末を傾けた状態でも正確な方位を測れる

方向を変えるとすぐについてくる──スムーズな地図の回転


このように端末の向きを変えても1〜2秒後には地図が追従する。ほぼリアルタイムといっても構わないだろう
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 電子コンパスを搭載するにあたって重要視したのはその実用性だという。これまでにも電子コンパス搭載端末は登場しているが、キャリブレーションという初期設定作業が必要だった。A5502Kが採用したモジュールではこういった手間も不要。また以前の電子コンパス搭載機ではもたつき気味だった起動や描画の速度も、A5502Kでは解消されている。ユーザーから見た周囲の景色と端末に表示された地図の向きは当たり前のように一致する。

 「電子コンパスがもっとも高い精度で動作するのは、表示画面を45度に傾けたとき。つまりディスプレイを自然に覗きこむように端末を持った状態で、最も高精度に動作するよう設計されています。もちろん45度から多少ずれても、電子コンパスは問題なく動作します」

 実際、A5502Kの電子コンパスはかなり精度が高い。端末を下から覗きこむようなスタイルにでもしない限り、地図は適切な方向で表示され、地図の表示中にいきなり向きを変えても、1〜2秒で地図の方向が変更される。

 「とにかく最優先したのは使い勝手。例えば電車の中や高圧線の下などでは地磁気を利用する関係上、電子コンパスの精度は低下します。重要なのは悪条件下でも、そこから離れたら即座に高精度な地図表示させること。こうした追従性も重要視しています」


電子コンパスモジュールはレンズの下部に内蔵されている。スピーカーやバッテリーという磁気発生源の隣でもあり、実装の苦労がうかがえる

 携帯電話の内部には、磁気を発生させる部品が多いため、実装上の苦労もいろいろあったという。

 「モジュールの配置を適切に行った上で、磁気が発生する部品からの影響を適切にキャンセルし、地磁気を正しく補足するという作業が必要になります。ただ、“地磁気を捉える”という仕組みで成り立っている関係上、単純にシールドすることはできません。また電子コンパスモジュール自体が、まだ携帯電話に組み込むには大型なこともあり、カメラユニットと合わせて実装するのには苦労しました」

 そんな苦労の末に生まれたA5502KでEZナビウォークを使ってみると、方向に合わせた地図の回転は極めてスムーズ。カーナビと同じ感覚の道案内を徒歩で使えるのは実に快適で、電子コンパスのもたらすメリットを実感できる。


大画面液晶も、使いやすさに貢献



リボルバースタイルならコンパクトな閉じた状態のまま、大画面でEZナビウォークを利用できる。電子コンパスのおかげで地図と端末の向きが一致するため、スマートに使える

 電子コンパスと共に、EZナビウォークの使い勝手をさらに向上させているのが2.4インチ大画面液晶のリボルバースタイル。閉じた状態でQVGAの大型ディスプレイを利用できるため、あたかも本物のコンパスのように手のひらに乗せて使える。経路を確認したら歩行中はポケットに放り込み、交差点などで確認する──といった場合にも、さっと取り出してすぐ確認できるのは大きなメリットだ。

 またリボルバースタイル時の操作性にも配慮されており、EZナビウォーク利用時には、閉じた状態でも側面のキーだけでほとんどの操作を行える。例えば“最寄駅までの道案内をEZナビウォークで”といった利用シーンでも周辺検索を使えば、閉じたまままま設定操作が行える。側面にあるアプリケーションキーの長押しにEZナビウォークを登録しておけば起動もワンタッチだ。


EZナビウォークは側面の上下キー、決定キー、Backキーの3つだけで、ほとんどの操作が行えるメニュー体系になっている。文字入力ができない点を除けば、閉じたままでも便利に使える

 A5502Kは、携帯電話として初めて本格ストロボを搭載するなど、“今、一番デジカメっぽい”のが特徴。その上、電子コンパス内蔵による“今、一番カーナビっぽい”という特徴までも備えた贅沢な端末だ。

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