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WiMAXの通信障害、原因はセンター設備のバグ
UQコミュニケーションズが、9月21日から9月22日にかけて発生した通信障害の経緯を説明した。原因は輻輳状況下で内在する、アクセス系センター設備のバグ。
UQコミュニケーションズは9月28日、9月21日22日までに東日本全域で発生したWiMAXサービスの通信障害についての詳細を発表した。
通信障害が発生した日時は、9月21日17時45分から9月22日13時ごろまでの約19時間15分。発生した地域は埼玉県、神奈川県、山梨県(22日8時ごろに復旧)、北海道、青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、新潟県(22日正午ごろに復旧)、東京都(22日13時ごろに復旧)。
障害が発生した経緯は以下のとおり。台風が接近して交通機関が乱れる状況下で通常トラフィックを大きく上回るアクセスが発生し、大量のリトライ処理を繰り返すことで、アクセス系センター設備で異常な負荷(内部輻輳)が発生した。このアクセス系センター設備に内在するバグによってシステムが停止し、東日本全域の基地局が停波した。UQは該当センター設備の再起動を試みたが、バグにより再度システムが停止した。復旧までに時間がかかったのは、復旧措置中の負荷を抑止しつつ、センター設備を順次立ち上げたため。
9月26日時点でシステム停止を回避する処置を行い、現在は同様の通信障害は発生していない。また、さらなる安定化を目指し、11月上旬をめどにソフトウェアのバージョンアップを行う予定。
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