「Galaxy Note8」発表 6.3型曲面ディスプレイ、デュアルカメラを搭載 Sペンの機能も拡張
Samsungが米ニューヨークで「Galaxy Note8」を発表。Galaxy Note7からSペンの機能を継承しつつ、新たにデュアルカメラに対応したのが大きな特徴。6.3型のInfinity Displayを搭載する。
Samsung Electronicsは、8月23日(現地時間)、米ニューヨークでNoteシリーズの最新モデル「Galaxy Note8」を発表した。2016年に発表された「Galaxy Note 7」は、バッテリーの焼損事故で回収、販売停止になってしまったため、Noteシリーズでは2年ぶりの新機種になる。
Galaxy Note7からSペンの機能を継承しつつ、新たにデュアルカメラに対応したのが大きな特徴。「Galaxy S8」「Galaxy S8+」で導入された18.5:9のディスプレイも、Noteシリーズとして初めて搭載された。Sペンは、Galaxy Note 7と同様、360Hzのスキャンレートに対応。4096段階の筆圧も検知できる。
Galaxy Note8に搭載されたデュアルカメラは、片方が12メガピクセルでF1.7、もう1つが12メガピクセルでF2.4の望遠カメラになる。2つを切り替えることで、疑似的に光学ズームを実現。2倍相当まで被写体に寄ることができる。2つのカメラの視差を生かした「Live Focus」にも対応。背景をボカした撮影ができ、撮影後にギャラリーからボケの度合いを変更できる。
デュアルカメラを搭載した機種の多くが、片側にしか光学式手ブレ補正を搭載していないが、Galaxy Note8は2つのカメラとも、これに対応。メインのカメラで撮影した際も、望遠カメラで撮影した際も、手ブレを抑えることが可能だ。インカメラは8メガピクセルだが、F1.7と明るい。
ディスプレイは、6.3型、WQHD(1440×2560ピクセル)の有機EL。Galaxy S8、S8+と同じ、18.5:9のInfinity Displayとなり、左右が湾曲している。このカーブともともとのベゼルの細さが相まって、左右にはあたかもフレームがないように見える。Galaxyシリーズの特徴として搭載されてきたホームボタンもなくなり、上下のベゼルも細くなっている。
一方、デザインはGalaxy S8、S8+が四隅を丸くしたラウンド形状になっているのに対し、Galaxy Note8はよりスクエアな印象を与える仕上がり。Noteシリーズはもともと紙のノートをモチーフにしていたが、Galaxy Note8でも、それを思わせるデザインに仕上がっている。背面にはガラス素材を採用する。
SペンのハードウェアはGalaxy Note7と同等だが、ソフトウェアで活用の幅を広げた。新たにLive Messageと呼ばれる機能に対応。ペンで文字を書くと、そのプロセスをGifアニメーションにでき、スタンプとして友人などに送ることができる。Facebookのメッセンジャーなどを起動している際は、キーボードから直接Live Messageを呼び出し、手書きの文字を送信可能だ。
画面オフの状態でも、Sペンを使ってメモを取れる「スクリーンオフメモ」にも対応。従来モデルからの進化点として、メモを100ページまで追加できるようになった。Galaxy S7、S7 edgeから搭載されたAlways On Displayを使って、取ったメモをロック画面に張り付けておくことも可能。ToDoリストなどを常にチェックできるようになった。Sペンを使った翻訳機能も装備。単語単位ではなく、フレーズごとに翻訳できる。
ベースとなるスペックも、フラグシップモデルとして強化された。心臓部となるCPUは、10nmのプロセスルールで製造された8コア。詳細は明かされていないが、SnapdragonとExynosを地域に合わせて使い分けることが予想される。メインメモリ(RAM)は6GB、ストレージ(ROM)は64GB、128GB、256GBの3構成。Galaxy Note8本体とSペンは、IP68の防水・防塵(じん)に対応している。
サイズは74.8(幅)×162.5(高さ)×8.6(奥行き)mm。重量は195g。3300mAhのバッテリーを搭載する。米ニューヨークでは、8月21日(現地時間)に次期Androidの「Android Oreo」が発表されたが、Galaxy Note8に搭載されているのは、Android 7.1.1となる。
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