ドコモが「5Gデモバス」「高解像度ドローンディスプレイ」を開発 「ニコニコ超会議」で披露
5G通信のメリットをデモするために、ドコモがキャラバン用のバスを製作。2018年度中の商用化を目指したドローンディスプレイも開発した。いずれも「ニコニコ超会議2018」で展示される予定だ。
NTTドコモは4月19日、5G(第5世代移動体通信技術)を体感できる「5Gデモバス」と、全方位に高解像度映像を表示しながら飛行できる「高解像度浮遊球体ドローンディスプレイ」を開発したことを発表した。いずれも4月28日・29日に幕張メッセ(千葉市幕張区)で開催される「ニコニコ超会議2018」のNTTブース「NTT超未来大都会」に出展される予定だ。
5Gデモバス:1台で「5G」の大容量通信を体感可能
5Gデモバスは、5Gの特徴を体験できる移動式のデモプラットフォーム。米Intel製の5G移動局の他、映像サーバやカメラを搭載しており、オンライン、オフラインどちらの環境でも5Gの特徴をデモンストレーションできるようになっている。
車内には7K(6912×2160ピクセル)スクリーン1枚と3K(2726×2160ピクセル)スクリーン2枚と、5.1chサラウンドシステムが設置されており、外に設置した5G基地局経由の配信映像、あるいは車内の映像サーバに保存された映像を視聴できるようになっている。スクリーンを投影するために、車内には4Kプロジェクターも4台搭載されている。
ニコニコ超会議の後、このバスは7月から沖縄県、大阪府、北海道などでデモ展示を実施する予定。この頃には、搭載したカメラを使った車外の映像投影にも対応する予定だ。
高解像度浮遊球体ドローンディスプレイ:飛びながら映像を表示可能
高解像度浮遊球体ドローンディスプレイは、縦半周320×横1周760ピクセルの映像を投影しながら空中を飛行できる。
ドコモが2017年に披露した「浮遊球体ドローンディスプレイ」よりも解像度が12倍以上に増えたため、従来は困難だった実写映像やアニメーション表示もできる。フレームレートは「24フレーム/秒」だ。
ドコモでは、このドローンディスプレイを2018年度中に商用化し、イベント会場向けのソリューションとして提供することを検討している。
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