OPPO、スマートフォン向け光学10倍ズームカメラ技術をMWCで披露へ
中国のスマートフォンメーカーOPPOが、ロスレス10倍ズーム技術を発表した。ペリスコープ構造のカメラを含む3台のカメラでズームと手ブレ補正を実装する。2月のMWC 2019でこのカメラ搭載端末を披露する可能性がある。
中国OPPOは1月16日(現地時間)、「2019 Future Technology Communication Conference」を北京で開催し、ロスレス10倍ズーム技術を発表した。既に量産体制の準備が整っているとしている。
スペインのバルセロナで2月25日から開催の「MWC 2019」でこの技術を披露する計画だ。この技術を採用したカメラ搭載のスマートフォンが登場する可能性もありそうだ。
超広角カメラ、メインカメラ、テレフォトのトリプルカメラシステムで10倍ズームを実現する。相当焦点距離が15.9mmの超広角カメラと相当焦点距離が159mmのテレフォトカメラ、独自のペリスコープ(潜望鏡)構造を組み合わせることで高倍率ズームをサポートする。また、メインカメラとテレフォトにデュアルOISの光学手ブレ補正機能を実装した。
ペリスコープ構造は、レンズセットの横方向の配置と屈折を利用することで、スマートフォン本体の幅と厚みを削減できる。このカメラモジュールは、業界の検査基準になっている落下テストで信頼性を検証できたとしている。
OPPOはまた、ディスプレイ内の指紋認証技術「ワイドゾーン光学指紋認証技術」も発表した。「現在主流になっている光学指紋認証技術と比較して最大15倍効率的に領域を認識する」という。ディスプレイの広い領域がセンサーになっており、このエリア全体のどの領域でも指紋認証でき、ロック解除やモバイル決済が可能だとしている。
いずれの技術も、具体的にいつ同社製品に搭載されるかは不明だ。
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