サービスに対するユーザーの満足度はどうだろう?
速度に対する満足度では、66%の人が「たいへん満足」あるいは「満足」と回答している。上記の実効速度を見ると、ほとんどの利用者が1Mbps超のスピードを得ており、現状インターネットで公開されているコンテンツを見る分には、速度的な不満はほぼ感じないのだろう。その一方で、「やや不満」「不満」と回答した人はおよそ20%。公称値と実効速度とのギャップ、あるいは速度の不安定さを感じている人も2割はいるということだ。
料金に対しては、「不満」「やや不満」と答えた人が53%近くにも上る。昨年のYahoo! BB登場以来、ADSLが価格破壊的に値下がりしたことで、相対的にCATVインターネットの割高感が強まっている。利用者の料金への不満を端的に表した結果となった。
全ブロードバンドユーザーを対象に有料サービスの利用状況をたずねたところ、「現在利用している」もしくは「過去に利用したことがある」と答えた人が21.3%という結果になった。
利用したことがある有料サービスの内容を見ると、「追加メールアドレス」がダントツでトップ。家族用や本人の使い分け用に複数のメールアドレスを取得するユーザーが多いのだろう。また、「ウイルスチェック」が2位につけているのは、昨今のメール添付型ウイルスの増加という現実を反映している。プロバイダ提供の有料コンテンツ(動画など)を利用したことがある人も比較的多い。