旅行者にも門戸を開く
おもてなし系ホットスポット
新緑が目にも鮮やかな4月下旬、京都駅に降り立った筆者が真っ先に向かったのは、駅構内のインフォメーションカウンター。ここで「みあこネット」のビジター向けアカウントの発行を受けることができる。住所、氏名を記入し「設定情報」が記載された用紙を受け取る。パソコン設定用に設置された丸テーブルでさっそく持参のノートPCの設定を試みた。
無線LAN対応のノートPCを起動するとすでに無線基地局を認識している。あとは「接続ウィザード」に従い、アカウント情報を入力し、接続操作を行うだけだ。次の瞬間、無事接続完了。電子メールのチェックもバッチリ。筆者のみあこネット初体験の模様だ。
無線LAN対応のWindows XPパソコンであれば、みあこネットのエリアに入っただけで、基地局を認識して接続してくれる。ただし、この時点ではインターネットを利用することはできない
上の画面で「MIAKO」を選んで「詳細設定」をクリックするとこの画面になる。複数のネットワークが有効になっている場合は「MIAKO」を優先させよう
SSIDは「MIAKO」となり、WEPの設定は行わない。また、画面下部の「これはコンピュータ相互（ad hoc）のネットワークで〜」のチェックを外しておこう
市民の熱い思いが生んだ
ホットスポット
みあこネット（MIAKO：Mobile Internet Access in KyotO）は、京都市民が中心となってホットスポットを整備しようというボランティア系の実験プロジェクトで、実験の期間は今年の末まで。「無線LANで京都を盛り上げたい」という市民の思いが生んだホットスポットサービスだ。
最大の特徴は無料で利用*1できるという点。事務局に申し込めばアカウントを発行してもらえるし、前述の筆者のようにビジター向けにも1週間の時限アカウントを発行してくれる。
ホットスポットはJRの駅、ホテルなどを中心に京都の市街地に点在している。ユニークなのは、鴨川の河原や高台寺（秀吉とその正妻ねねゆかりの寺）といった、いかにも京都らしいところにもホットスポットが展開されているという点だ。現在、180程度の無線基地局が運用されており、今後、「うまくいけば300程度までは増やせる」と、実験の事業運営責任者である京都大学の岡部寿男教授は目を輝かせる。
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