国内ネット広告費は前年比4割増、1200億円市場に

[ITmedia]

　電通は2月17日、2003年の国内広告費について調べた結果をまとめた。総広告費が5兆6841億円と前年比0.3％減のほぼ横ばいで推移した中、インターネット広告費は1183億円、同40.0％増と全媒体中で際だった伸びを見せた。

　電通によると、ブロードバンドの普及で「企業が総合メディア展開の一環としてネット広告を位置付けるようになった」。Flashや動画など、ブロードバンド対応の大容量広告が開発・販売されて売り上げを加速。初めて1000億円の大台を突破した。携帯電話向け広告も好調で、複数媒体を活用したマスキャンペーンのタイミングに合わせて利用されることも多い。

　いわゆるマスコミ4媒体（新聞、雑誌、ラジオ、TV）は3兆5822億円で前年比0.3％減。ただデジタルカメラやPC、携帯電話などIT関連分野からの出稿が活発で、特に年後半は前年同期比1.5％増えた。