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RSS対応の“自動更新”ツールバーをASP提供 富士通FIP

» 2004年05月27日 18時52分 公開
[岡田有花,ITmedia]

 富士通エフ・アイ・ピーは5月27日、IBC岩手放送、プラスプラスと共同で、企業向けASPサービス「IPツールバー」の提供を開始した。Internet Explorerにアドインできるツールバーを、各企業がユーザー向けにダウンロード提供できるサービス。RSSで配信した企業の最新情報をユーザーのブラウザに表示させられるほか、企業側で自由にデザインを変更できるのが特徴だ。

 ツールバーは、テキストやFlashアニメを表示できる「スクロールウインドウ」、クリックするとプルダウンメニューが表示される「ロゴボタン」と、各種サイトへのリンクボタンで構成する。

 スクロールウインドウにはRSSやNewsML対応コンテンツを自動取得して表示可能。「企業の最新情報をRSS配信すれば、強制的にユーザーのウインドウに表示できるため、強力なプロモーションツールになる」(富士通エフ・アイ・ピー佐藤昇常務取締役)。ロゴボタンやリンクボタンには、企業側が来て欲しいサイトなどへのリンクを設定できる。

 ツールバーのコンテンツやリンク先は、企業側のエディタで簡単に編集でき、編集結果は再ダウンロード不要でユーザー側のツールバーに反映される。サイトごとに別々のデザインのツールバーを表示させることも可能だ。ユーザー側ではカスタマイズはできないが、ユーザーがある程度カスタマイズ可能なバージョンも提供予定だとしている。

 価格は初期費用が52万5000円(税込み)、月額費用が9万9750円から(同)。

 OutlookやOutlook ExpressなどIE以外のアプリケーションや、デジタルTVのブラウザ機能にアドインできるバージョンも開発するという。

カスタマイズ画面

コールセンター業務の効率化にも

 また同製品を企業の業務システムと連携させれば、グループウェアとしても利用可能。例えば銀行なら、スクロールウインドウに各支店の残高情報をリアルタイム表示して情報を共有するといった使い方が可能だ。

 同社のIP電話システム「FENICS IP電話サービス」と連携させ、コールセンター業務の効率化に利用できるシステムの開発も進めている。例えばリンクボタンを押すとコールセンターへIP電話をかける設定にしておけば、ユーザーは電話番号を調べることなくコールセンターを呼び出すことができる。電話を受けたコールセンターは、IP電話からコールバックすることで、0120番号利用時よりも電話代を割安にできる。ユーザーが利用中の画面をコールセンターで同時に見ることも可能だという。

 同社はIPツールバーを、IP電話関連サービスのキラーアプリにしたいと意気込む。

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