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Ciscoルータ/スイッチ標的に特許訴訟

» 2004年11月04日 11時41分 公開
[IDG Japan]
IDG

 フロリダ州マイアミビーチの企業、ConnecTelが11月3日、Cisco Systemsを提訴した。ConnecTelはルーティング技術を盗用されたとしてCiscoを特許侵害で訴えている。

 ConnecTelは同日、テキサス東部地区連邦地裁に提出した訴状によれば、ConnecTelの主張によれば、同社創設者であるアレン・カプラン氏が1990年代に発明した一連の技術に対し、Ciscoは使用料を支払っていないという。

 訴状の中心となっているのは、最適なデータ経路と転送方法を、バンド幅、時間、セキュリティ、ユーザーの優先順位などの複数の要素に基づき、リアルタイムで選択できるインテリジェント型データルーティングシステムの技術。カプラン氏はこの技術特許を1996年に申請したという。

 Winstead Sechrest & Minick P.C.のダニエル・ペレズ弁護士によれば、カプラン氏らはこの技術を元にインテリジェント型ルーティングシステムを商用化する目的でConnecTelを設立したが、製品自体は作ることなく、同技術を他の企業にライセンスする道を選んだという。ConnecTelはこの技術をCiscoに紹介したが、Ciscoはライセンスを拒否し、その後この技術を使った製品を発売したと、訴状には書かれている。ペレズ氏によれば、同社の特許をライセンスしている企業は複数存在するが、法的理由により、企業名は明かせないという。

 Ciscoのルータ/スイッチはかなりの割合で同社の特許を侵害しており、賠償金は数十億ドルに上る可能性があると、ペレズ氏は話している。

 ConnecTelはテキサス東部地区連邦地裁で陪審による裁判を求めているが、Ciscoは同じ裁判所で華為技術との法廷闘争を行っていた。

 Ciscoはまだ訴状を見ていないとして、コメントを述べなかった

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