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海賊版ゲーム装うIMワーム「Hagbard」

» 2005年08月01日 19時34分 公開
[ITmedia]

 セキュリティ企業Sophosは7月29日、ファイル共有ネットワークに出回る海賊版ゲームを装い、インスタントメッセージングチャットを介して拡散するワーム「W32/Hagbard-A」を発見したと報告した。

 このゲームはファイル共有ネットワーク上で400種類以上のダウンロード可能なプログラムの1つを装うことが可能。その中には「Grand Theft Auto: San Andreas」「Need For Speed Underground 2」など人気プレイステーション 2/Xboxゲームのディスクイメージを装ったものもある。

 このワームはコンピュータに感染すると、ほかのWindows Messengerユーザーに、リンクと「please download this...its only small brb」というテキストを含むインスタントメッセージ(IM)を送信する。

 このリンクは、感染したコンピュータ上に格納されたワームにつながっている。

 「このワームはIMの形で送られてくるので、友人や同僚からのメッセージだと思ってしまうユーザーもいるかもしれない」とSophosの上級技術コンサルタント、グラハム・クルーリー氏は発表文で述べている。「brbは『be right back(すぐ戻る)』の略だ。受信者は、このワームに感染したら、リモートハッカーがそのマシン上のデータに不正アクセスできるということに気づかない」

 ゲームの違法コピーをインターネットからダウンロードする習慣のある人は、ビデオゲーム業界に打撃を与えるだけでなく、自分のマシンを感染の危険にさらす可能性があるとクルーリー氏は警告し、ウイルス対策ソフトとファイアウォールを最新の状態に保ち、さらにインターネットから海賊版ソフトをダウンロードしないようにとアドバイスしている。

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