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Samsung、来年4月に新LCD工場を稼働

» 2005年10月31日 15時11分 公開
[IDG Japan]
IDG

 Samsung Electronicsは10月31日、来年4月に新しい液晶ディスプレイ製造ラインで量産を開始することを明らかにした。これにより、液晶ディスプレイの価格は低下するはずだ。

 新工場は韓国のタンジュンにあり、今年4月に始動したS-LCD Corp.(Samsungとソニーの合弁会社)の同様の工場と並んでいる。S-LCDの製造ラインと同様、新工場は40インチおよび46インチのテレビ用液晶パネルを製造するとSamsungの広報担当者チョー・スン−イン氏は語る。

 液晶パネルはマザーガラスと呼ばれるガラスシートから作られ、通常は複数枚のパネルを大きなシート上で加工してから切り分ける。これは、ガラスの取り扱いにはコストがかかるため、複数のパネルを一緒に製造する方がパネル1枚あたりのコストが安くなるからだ。同様に、最初から大きなガラスシートを使うことも、パネル当たりのコストを削減する役に立つ。新しい製造ラインはいわゆる「第7世代ライン」で、187×220センチのガラスを扱える。Samsungが量産している中では最大サイズだ。

 第7世代のマザーガラスシートからは、40インチパネル8枚か46インチパネル6枚を作り出せるという。

 4月に量産が始まる時点で、新工場はマザーガラスシートを月間4万5000枚製造できる。2006年後半に第2段階に入ると、月産9万枚に拡大する。これに対してS-LCDの工場では月産6万枚だ。S-LCDの工場は10月に初めてフルキャパシティに到達したとチョー氏。

 Samsungは、新工場での第1段階の製造に2兆4000億ウォン(23億米ドル)を投じており、第2段階の稼働にはさらに1兆8000億ウォンを投資する予定だとしている。新工場でのテスト製造は最近完了したと同社は説明している。

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