楽天は11月9日、電子書籍事業を手掛けるカナダのKoboを買収することで合意に達したと発表した。買収総額は3億1500万ドル(約236億円)で、手続きは2012年第1四半期に完了する見込み。
楽天は「楽天ブックス」で書籍のインターネット販売を行っており、8月には電子書籍ストア「Raboo」を開設した。Koboを買収することで電子書籍への取り組みを本格化させる狙いだ。
Koboは2009年創業のトロントに拠点を置く電子書籍プロバイダー。同社のコンテンツは専用端末「Kobo eReader」のほか、iOS、Android、BlackBerry、Windows、Macで読むことも可能だ。現在はHTML5によるWebアプリ版電子書籍リーダーを開発している。
楽天はKoboの買収で自社ブランドの電子書籍端末を持つだけでなく、海外出版社や端末小売業者などのネットワークを獲得することになる。
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