印刷せず、ポストに行かずに請求書発送――名古屋発・クラウド請求書「Misoca」の挑戦(3/3 ページ)
「東京と名古屋で、次元が3つぐらい違う」と、共同創業者で取締役の松本哲(まつもと・さとし)さんは言う。特に異なるのは情報量と空気感だ。「東京でのスピード感とか熱が、名古屋にはまったく伝わってこない」(松本さん)上、情報量は「何倍――というより、1か0かぐらいの差があると感じている」(豊吉さん)。
名古屋にはITベンチャーの数そのものが少なく、提携先やメディアも東京中心。ベンチャーキャピタル(VC)もほとんどない。VCから出資を受け、赤字を先行させながらサービスを急拡大させる――東京のベンチャーでは当たり前の流れが名古屋では想像できず、出資を受けるのも苦労したという。
名古屋で続けるメリットもある。ライバルが少なく目立てることや、他社の動向を気にせずに開発に専念できること。「他社がゲームで何億円稼いだ、などの情報にふりまわされない」と豊吉さんは話す。
8人いるスタッフは全員、エンジニアだ。名古屋にはトヨタ自動車関連会社が多く、優秀な組み込みエンジニアがたくさんいるという。岐阜や東京に住み、Googleハングアウトを使いながらリモートで働いているエンジニアも2人いるそうだ。
「世界を変えている気がして面白い」
「ITで世の中の無駄を減らしたい」――そんな理念で経営する同社。最初に開発したチケット管理サービスは、大手の競合が次々に現れて苦戦したが、Misocaには強い手応えを感じている。
「Misocaのおかげで請求作業が楽になったと言われ、世界を変えている気がして面白い。オフィスでかちゃかちゃとキーボードを叩いているだけで、世の中のフリーランスの方々の生活の一部を変えられたのは、プログラマー冥利に尽きます」(豊吉さん)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
資さんうどん、従業員の退職理由などが外部から閲覧可能に 委託先の勤怠システムに設定不備
-
2
「低評価でキャラが悲しげな目」 モスバーガーのアンケートがSNSで話題 運営会社に狙いを聞いた
-
3
「裏垢暴露」のつもりが警察沙汰 暴露系YouTuberが著名VTuberの“なりすまし”に騙されていた
-
4
松屋のアプリに不正アクセス、約238万件の個人情報が漏えい 停止中の補償も予定
-
5
グッスマ、顧客の2800人のカード番号全16桁+セキュリティコードなど流出か 下4桁は40万枚分
-
6
総務省、GMO攻撃者サイトの「ブロッキング」を通信各社に要請 報道
-
7
無印良品、不正アクセスで最大2726万件の会員情報漏えいか 退会済みのユーザーも対象
-
8
セガのスマホゲーム「チェンクロ」、セキュリティ問題で1~2カ月の長期メンテ 13年続く長寿タイトル
-
9
楽天カード、本人認証をワンタイムパスワードに統一 27年2月から順次
-
10
「ITノウハウ持つ人材少なく」 PHP脆弱性問題、31市町村でサイト一時停止継続
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR