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» 2014年09月30日 10時00分 UPDATE

複合機の利用シーンを変える――コニカミノルタが“容量無制限クラウド”連携で目指すもの

クラウドサービスの普及に伴い、プリンタ/複合機の利用シーンにも変化が起きつつあるようだ。容量無制限のクラウドサービス「Box」と複合機の連携サービスを国内企業向けに提供しているコニカミノルタに、取り組みの背景と狙いを聞いた。

[PR/ITmedia]
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 人々の生活や仕事に欠かせない紙の書類。しかし今、それを印刷するプリンタ/複合機に大きな変化の波が訪れているのをご存じだろうか。複合機はいまや入力したドキュメントを紙に印刷したりするだけのマシンにとどまらず、インターネットとの接続でさまざまな使い方ができるようになりつつある。

photo ※画像はイメージです

 例えば、新たな使い方の1つが「クラウドストレージとの連携」だ。スキャンしたドキュメントをクラウドに直接アップロードしてさまざまな端末で閲覧したり、複合機本体からクラウド上のファイルを指定して印刷する――といった使い方が、米国をはじめとする海外企業では本格的に普及しつつあるという。

 そんな中、日本国内でも複合機とクラウドの連携サービスに注力している企業の1社がコニカミノルタだ。「日本企業は複合機とクラウドの連携で後れをとっている」と話す同社の正木賢治氏とコニカミノルタビジネスソリューションズの藤原章氏に、取り組みの背景と狙いを聞いた。

日本の「クラウド×複合機」連携は遅れている

photo コニカミノルタの正木賢治氏(マーケティング本部 ICT・サービス事業統括部 サービス事業推進部 クラウドグループ グループリーダー)

 「日本は世界的にみても高速で安価なインターネット回線が敷かれています。それにもかかわらず、複合機とクラウドサービスとの連携は進んでいないのが現状です」――コニカミノルタでグローバルでのクラウド関連事業を手掛けている正木氏はこう話す。

 正木氏によれば、同社の日本における顧客企業の8割ほどは「ITとの距離感」を感じているという。「特に中小規模のお客さまの多くは、Dropboxなどのクラウドストレージを聞いたことはあっても、セキュリティ面などに対する漠然とした不安から“自分では使わない”というケースが多いのです」(正木氏)

 これまでクラウドを利用したことのない多くの中堅・中小企業にも安心して使ってもらい、複合機とクラウドの連携による新たな利用シーンを提案したい――そんな狙いから、コニカミノルタが2013年11月に提供を始めた新サービスが「INFO-Palette Cloud」だ。

企業とクラウドとの距離を縮める「INFO-Palette Cloud」とは?

 INFO-Palette Cloudは、中堅・中小企業の業務を支援するさまざまな機能を備えたクラウドサービス群だ。複合機とクラウドの連携機能は「bizhub essentials」というサービスを通じて提供している。

 bizhub essentialsの機能は大きく3つ。(1)スキャンしたデータを複合機からオンラインストレージに直接保存する「Smartスキャン」、(2)複合機のパネル操作でクラウド上のドキュメントを直接印刷できる「Pullプリント」。(3)スマートフォンやタブレット端末などから、外出先からでもオフィス内の複合機に印刷指示を送れる「Remoteプリント」――で構成されている。

photo INFO-Palette Cloudのサービス概要図

 bizhub essentialsの大きな特徴の1つは“オープン性”だ。コニカミノルタが指定するサービスのほか、各種クラウドストレージと連携できるようになっている。例えば、企業内で既に利用しているGoogle ドライブやDropboxと複合機を連携させて使う――といったことが可能だ。

 一方、「まだクラウドを導入しておらず、どのサービスを使えばいいか分からない」と悩む企業も少なくないだろう。そこでINFO-Palette Cloudでは、サービスメニューの1つとして米Boxのクラウドサービス「Box」を用意。コニカミノルタが導入から使い方までをサポートする方式を採っている。

 「Boxは数あるクラウドの中でも海外市場での評価が非常に高く、調査会社の米Gartnerからも『クラウド市場のリーダー』として位置付けられています。そこで当社はINFO-Palette Cloudの提供に先立って2013年3月に自社でBoxを導入し、『これなら顧客企業にも安心して勧められる』と判断して社外向け提供を決めました」と正木氏は振り返る。

自社でもBoxをフル活用、「容量無制限による安心感」も社外提供の決め手に

 コニカミノルタではINFO-Palette CloudでのBox提供に先立ち、社内でさまざまな利用シーンを検証してきたという。「当社ではこれまでにトータル120人程度の社員がBoxを利用しています。その中で、例えば役員だったらどういう使い方をするのか、若手だったらどうか、社外とのデータのやり取りはどうかなど、さまざまな使い方を検証してきました」(正木氏)

photo Boxを活用して働いているコニカミノルタ社内の様子

 正木氏がBoxの利点の1つとして挙げるのが「簡単さ」だ。「これまでにさまざまな層の社員に使ってもらいましたが、利用開始に当たってレクチャーは一切行っていません。それにもかかわらず自然と使ってもらえるようになりました」

 また、Boxに保存したファイルのバージョン管理機能も役立っているという。「複数のメンバーがかかわるプロジェクトや途中で担当者が変わった場合、ドキュメントのバージョン管理は非常に重要になります。Boxは常に最新版を共有できるため、情報共有の精度も上がっていることが実感できました」(藤原氏)

 さらに、Boxの管理機能にもメリットを感じているという。もともと法人向けに設計されているBoxは多くの個人向けクラウドサービスと異なり、管理者がユーザーの利用状況を細かく確認できる機能を持つ。「導入後、例えば『ある部門ではあまり使われていないから需要がないのでは』と判断して一部のアカウントを引き上げたり、大量のファイルを保存している人を見つけ出して利用法をヒアリングしたり――といったことが行えています」(正木氏)

 正木氏によれば、大量のファイルをBox上に保存している社員の多くは、ドキュメントファイルなどのバックアップ用途で使っていることが分かったという。カラーA4判ドキュメントを保存する場合、1ファイル当たり1Mバイトにおよぶこともあるが、Boxでは容量無制限のストレージプランも用意しているため「空き容量を心配する必要もありません」と正木氏は言う。

まずは複合機との連携サービスを提供 その後“一歩先”の使い方も

photo コニカミノルタビジネスソリューションズの藤原章氏(ソリューション事業本部 KMクラウド推進グループ リーダー)

 昨年11月に提供を始めたINFO-Palette Cloudは、既に多くの国内企業から引き合いが寄せられているという。「当社としても、複合機とクラウドの連携サービスをただ提供するだけでなく、国内企業向けに仕様書を用意したり、ファクシミリとの連携機能を提供したりしています。そういった点も評価いただいているのでは」と藤原氏は話す。

 さらに今後は複合機とクラウドの連携だけでなく、ユーザー同士のコラボレーション機能など、Boxならではのクラウド活用法も提案していきたいという。「まずは複合機との組み合わせによるメリットを実感していただき、その上で一歩先の使い方も提案したい」(藤原氏)

 一方で正木氏は、サービス連携の視点でもBoxの新たな可能性を感じているという。「Boxは多様なAPIが用意されており、外部サービスとの連携が簡単に行えます。今後は当社のグループ会社であるキンコーズとの連携など、INFO-Palette Cloudの中でもより進んだBox連携機能を提供したいと考えています」(正木氏)

 「サービス開始から約1年がたとうとしていますが、手ごたえとしては『まだまだこれから』。これからもBoxとの連携により、複合機ユーザーが今まで実現できていなかったことを支援していきます」と正木氏。コニカミノルタは今後もINFO-Palette Cloudの提供を通じ、日本企業のIT活用を一層サポートしていく考えだ。

企業プロフィール

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コニカミノルタ株式会社

2003年8月に写真関連製品や複合機などを製造していたコニカとミノルタが経営統合して誕生。プリンタ/複合機やヘルスケア機器、産業用・医療用計測機器、電子材料の製造や、各種ソリューションサービスなどを手掛けている。


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提供:マクニカネットワークス株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia ニュース編集部/掲載内容有効期限:2014年10月29日