名刀「蛍丸」、復元が始まる クラウドファンディングで4500万円集まる
戦後の混乱で消失した大太刀「蛍丸国俊」の復元が始まった。クラウドファンディングで4500万円を集めたプロジェクトで、2月27日には熊本県で「奉納鍛錬」が行われ刀の材料となる玉鋼を打ちのばす「打始式」を出資者約50人も見守った。
蛍丸は、刀身が3尺3寸4分5厘(約100.35センチ)という大太刀。建武3年(1336年)、武将の阿蘇惟澄が多々良浜の戦いで使用し、ボロボロになってしまったが、無数の蛍が刀に止まり、光に包まれるという夢を見た翌朝、刃こぼれのない美しい姿に戻っていた――という伝説が残っている。熊本県阿蘇市の阿蘇神社に奉納されたが、太平洋戦争後の混乱で行方不明になったままだ。
岐阜県関市の刀鍛冶・福留房幸さんが中心となり、昨年11月にスタートしたプロジェクト。残された写真や資料などから蛍丸国俊を復元するのが目的で、資金はクラウドファンディングで募集。刀剣を擬人化したキャラクターが登場するゲーム「刀剣乱舞」にも登場する名刀ということもあり、ネットで大きな話題に。開始から1日足らずで目標額の5倍・2500万円を集め、最終的には3193人から4512万円が寄せられた。
くまもと県民テレビの式典レポート記事によると、2月27日には阿蘇神社で、神前で作業の開始を報告し、刀の材料となる玉鋼を打ちのばす「打始式」を行う「奉納鍛錬」を開催。式への参加権を得た約50人の支援者が参列し、まとまった額を出資した支援者16人は白装束姿で打ちのばしにも参加した。
最高額270万円コースを出資した、「刀剣乱舞-ONLINE-」を制作するニトロプラスの小坂崇氣社長も出席し、打始式にも参加。大太刀は3本制作予定で、出来が3番目のものを「影打」として最高額出資者に贈呈することになっている。記事によると、小坂社長は「多くの刀剣ファンに見てもらえるようにしたい」とコメントしているという。同局のWebサイトでは式の様子を収めたニュース映像も視聴できる。
8月には阿蘇神社で奉納焼き入れを行い、研ぎ作業などを経て来年3月に完成する予定。阿蘇神社には来年初夏の奉納を予定している。
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