年収高いほど、子どもいるほど「炎上」に荷担 実証研究が話題に
年収が高いほど、子どもと同居している人ほど「ネット炎上」に荷担する確率が高い――炎上参加者について統計的に調べたこんな研究が注目を集めている。貧しい人や孤独な人ほど炎上に参加しやすいという従来のイメージを覆す内容で、ネットユーザーからは驚きの声があがっている。
国際大学グローバル・コミュニケーション・センターの山口真一助教が昨年12月に情報通信学会誌に発表したもの。20歳以上の男女1万9992人に対して、2014年11月にネットアンケートを行った結果を統計的に分析した。
研究では、炎上を「ある人物が発言した内容や行った行為について、ソーシャルメディアに批判的なコメントが殺到する現象」と定義。炎上事件についてネットに書き込んだことがある人を「炎上荷担者」とし、書き込みの内容がポジティブかネガティブかなどは問うていない。
炎上に関するアンケート項目は以下。(5)(6)を選んだ人を炎上荷担者と定義している。
ネット上ではさまざまな炎上事件というものがあります。炎上事件とは、ある人の書き込みをきっかけに、多数の人が集まってその人への批判・攻撃が行われる現象です。炎上事件についてあてはまるものをひとつ選んでください。
(1)炎上事件を聞いたことがない
(2)ニュースなどで聞いたが、実際の書き込みを見たことはない
(3)実際の書き込みを一度だけ見たことがある(まとめサイト含む)
(4)実際の書き込みを何度か見たことがある(まとめサイト含む)
(5)一度書き込んだことがある
(6)二度以上書き込んだことがある
年収高いほど、子どもと同居しているほど炎上に荷担
アンケートの回答を分析した結果、炎上に加担したことのある人は全体の約1.5%、わずか303人であり、炎上加担者は実際には少ないという仮説は裏付けられたとしている。
性別でみると男性の方が、年代別では若い人ほど炎上に荷担する確率が高いことが分かった。
個人年収・世帯年収ともに多い人ほど炎上に荷担しやすく、「貧しい人や教養のない人が炎上に荷担しているとの一般的なイメージと真逆の結果」としている。学歴は有意な影響を与えておらず、「炎上加担者はバカだという指摘とは異なる結果」だ。
子どもと同居している人はそうでない人に比べて炎上に荷担する率が高く、「子どもを守りたいという思いから過激になると解釈できる」とみている。ひとり暮らしかどうかや結婚の有無は、炎上荷担率に影響を与えていなかった。
平日のSNS利用時間が多い人は炎上に加担する確率が高い一方で、ネット全体の利用時間は特に影響を与えておらず、「炎上加担者はネットのヘビーユーザー」とのイメージは覆されたとしている。
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