白熱する議論、著作権保護期間は延長すべきか

「創作のインセンティブ」を訴える延長派、「文化の発展を阻害する」と反論する反対派。死後50年の保護期間をめぐる議論の落としどころは?

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著作権保護期間の延長、経済学的には「損」 「毒入りのケーキ」が再創造を阻む

20年延びても収入は1〜2%しか増えない──経済学的な研究から、著作権保護期間の延長は「損」だとする研究結果。延長問題について定量的に調べた結果を、経済学者がシンポジウムで報告。


著作者探せるポータル、09年に開設へ 権利者団体が計画発表

著作権保護期間延長を訴える団体が、著作物の権利者情報を検索できるポータルサイトを2009年をめどに開設すると発表した。著作者を探しやすくし、著作物の2次利用を促進するとしている。


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著作権の“日本モデル”は可能か――保護期間延長問題

「欧米が70年に延ばせと言っている」――著作権保護期間延長議論で必ず出てくる外圧問題。欧米追随はそろそろ脱し、ネット時代に合った著作権のあり方を日本から発信すべき、という意見も挙がり始めた。


「Winnyでいいから読んでほしい」? 現役世代の本音と著作権保護期間問題

著作権保護期間をめぐる議論が活発だが、現役クリエイターはこの問題についてあまり発言していない。第一線で活躍する彼らの本音は、どこにあるのだろうか。


「100年後も作品を本で残すために」――三田誠広氏の著作権保護期間延長論

作家の三田誠広さんは「創作のインセンティブは作品が本として残ること」と語り、「死後50年、100年経っても出版してもらうためにも、著作権保護期間の延長が必要」と訴えた。


著作権問題はカネ次第? YouTubeや2次創作を考える

コンテンツでビジネスをする著作権者は、ユーザーや、同人誌などの2次創作者と利害が対立しがちだ。著作権者はクリエイターの権利を守りたい一心なのか、それとも単に、お金を稼ぎたいだけなのか――熱い議論が交わされた。


「安易なコンテンツ流通」より「まず文化の保護を」――権利者団体が提言

権利者団体は、著作権関連の法改正を働きかける経済界などの動きに反論し、「法制度は従来のままでもコンテンツ流通は阻害されない」と主張した。


業界変われば著作権も変わる? 落語、同人誌、ソフトウェアの場合

著作権をどう扱うかは業界によって異なる。落語はネタを無償で弟子に教えるから著作権料は取らないし、ソフトウェアはライセンスでしっかり契約する。著作権法という1つの法律で決めてしまうことの難しさ。


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「著作権保護期間、作家が選べるシステムを」――延長めぐる議論再び

著作権保護期間を70年に伸ばすべきか否かについて考えるトークセッションが開かれた。延長派と延長反対派の溝は埋まらないが、一部で意見の一致も見えてきた。


知はうごく 第1部 著作権攻防:

パロディー 試される文化の奥深さ

意外にも実入りは少ないという嘉門達夫が替え歌を歌い続けるのは「人を楽しませたいから」。1万5500部が売れたという「ドラえもんの最終回」の作者に対しては刑事告訴も検討されている。


知はうごく 第1部 著作権攻防:

いつ奈落に落ちるか──著作権“バッシング”に松本零士の思い

ネット利用者の間では「著作者は守られすぎている」「権利をもっと開放すべきだ」との批判が勢いを増す。著作権“バッシング”に、クリエーターたちはどんな思いを抱いているのだろうか。積極的に発言を続けている松本零士氏らが語った。


知はうごく 第1部 著作権攻防:

50年か70年か、見えない妥協点

著作権の保護期間延長の議論が日本でも広がっているが、延長賛成派と反対派の意見には妥協点が見いだせない。そして宮沢賢治の遺族らは、賢治と作品のイメージを地道に守る試みを続けている。


「著作物の利用許諾、ネットで簡易に」 著作権保護期間延長派が計画

著作権の保護期間延長を求めている権利者団体が、ネット上で著作物の許諾を取れる簡易なシステムを2年以内に構築する計画を示した。同時に、延長反対派の意見に対する反論も展開した。


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小寺信良:

米国の前例に見る著作権法延長の是非

著作権保護期間の延長問題について、成蹊大学法学部教授、米国弁護士の城所岩生氏にお話を伺った。この議論は、これまでほとんどクリエイターの立場を中心として行われてきたが、日本が知財立国としてやっていくためにはより多角的な議論が必要になる。


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著作権保護期間は延長すべきか 賛否めぐり議論白熱

作者の死後、著作権は何年間保護するべきか――こんな議論が盛り上がっている。クリエイターの創作意欲を高め、文化を発展させるためには、現行の50年のままでいいのか、70年に延長すべきか。それぞれの立場で議論が行われた。


小寺信良:

著作権保護期間延長はクリエイターのためになるか

文化庁に提出された著作権保護期間の延長を求めた要望書に対して、11月8日、「著作権保護期間の延長問題を考える国民会議」が発足。そのメンバーでもある筆者が考える著作権保護期間延長に関する思い、そして現在の著作権法が抱える問題とは?


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「著作権保護期間の延長、議論を尽くせ」――クリエイターや弁護士が団体発足

「著作権保護期間の延長にメリットはあるのか」――クリエイターや弁護士など64人を発起人とした団体が発足し、保護期間延長を議論なしで決定しないよう文化庁に要望書を提出した。Webサイトなどで意見交換を促し、望ましい著作権のあり方を考える。


「著作権保護期間の延長を」――権利者団体が要望書 ネット時代も意識

著作権の保護期間を、著作者の死後50年から、同70年に伸ばすよう業界団体が文化庁に要望書を提出した。会見では、保護の強化を訴えつつも、ネット時代に配慮した慎重な発言も目立った。