Windows 8+タッチを再訴求「“標準搭載”にすれば、タッチは普及する」──NEC新PC発表会:2013年PC夏モデル
NECが2013年夏商戦向けPCの新モデルを発表。Haswell世代の新CPU搭載や新デザインの新モデルとともに、Windows 8+タッチUIについても「主力モデルのタッチ対応標準化で、普及を推進したい」と再アピールした。
主要シリーズでタッチ“標準”に 「Windows 8+タッチUI」を改めて訴求
NECパーソナルコンピュータは4月19日、2013年夏商戦向けのPC新機種全6シリーズ30モデル(継続モデルを除く)を発表。新世代CPUの採用、デザインチェンジといった新シリーズの仕様的なトピックに加え、「タッチパネル対応モデル拡充」をより強く推進していく点をアピールした。
夏モデルのポイントは、インテルが投入する予定の新世代CPU「第4世代Core プロセッサー・ファミリー」採用モデルの投入(LaVie L、VALUESTAR L)、無線LANの新規格「802.11ac(Draft)」対応モデルの投入(LaVie L)、デザインリニューアル(LaVie L、LaVie S)、Windows 8利用を手助けする夏モデル向けプリインストールWindowsストアアプリの拡充などが挙げられる。
また、Windows 8を積極・有効利用するための機能の1つ「タッチUI」の利便性をより積極訴求すべく、国内販売数が多い主力シリーズとなるLaVie L、LaVie Sを含めて全モデルの45%を「タッチ対応」とした。
「Windows 8とタッチについて。Windows 8がうまく立ち上がっていないという話があるが、製品購入者3000人ほどに聞いたとところ、タッチ操作スタイルはおおむね満足していただいている。たしかに最初はさほど期待していなかった人はいるかもしれないが、いったん使っていただくと、なるほどそうか、使ってみるとなかなかいいねと理解していただける感じだ」(NECパーソナルコンピュータの小野寺忠司執行役員)
ではなぜ、当初予想より伸び悩んでいる/PCでのタッチUIが思うように認知されないのか。2013年5月現在、日本市場の14%ほどしかタッチ対応PCがないことがまず1つ、と小野寺氏。コストメリットの都合で主力・リーズナブルモデルまでは採用が進まず、特にWindows 8登場時にタッチパネル部材が不足した問題は大きかった。かつ国内PC市場で主流の15型クラスとなると製造過程でも難易度・コストが高まるので、そこで敬遠した経緯もあったようだ。
「ただ、供給不足問題は解消されたと思う。NECは主力・売れ筋シリーズにタッチパネルをしっかり搭載、ゆくゆくはすべて“標準搭載”まで持ってきたい。こうすることで、NECの製品も、Windows 8も、多くのお客さんにいい商品として認識いただけると思っている。また、数が出ればコストメリット──とくに中Lenovo協業で行うワールドワイドでの部材調達のシナジー効果を含めてコストも下げられる」(小野寺氏)
スマートフォン、スマートデバイスの普及とともにたびたび話題となる「PC不要論」についても、「要不要ではなく、共存するのが自然」とする考えも改めて示した。
「PCの強みは、かつて日本のパソコン発展の起爆剤になった“アローライン”なPC-9801時代を改めて思い出してもそうだが、コンテンツを表示(消費)し、かつ作り出せる(生産)リッチな環境が得られること。一方、普及が進むスマートデバイス(スマートフォン、タブレット)は携帯性に優れ、コンテンツをどこでも気楽に見られる(消費)。どちらかが優れる/廃れるではなく、シーン別に最適化した機器を複数を所有し、コンテンツはシームレスに連携させるのが自然。PCは今後も生産性向上をはたし、かついろいろなものをシームレスにつなぐ“ハブ”としての役割を果たしていくはず」(小野寺氏)
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