Mac史上、最薄最軽量の「新しいMacBook」について、その使用感や液晶ディスプレイの品質、システムパフォーマンスなど多岐にわたる記事を掲載してきた。
TDP(熱設計電力)を抑えた「Core M」の採用により、Mac初のファンレス設計を実現した本機だが、ベンチマークテストの結果を見ると、動画編集などのクリエイティブワークには向かないものの、高速なSSDの搭載もあり普段使いのモバイルノートとしては十分な性能を持つことが分かった。
ただしその一方で、高負荷な処理を連続して実行すると最大パフォーマンスを発揮できない場面も見られ、ファンレスであることの不安もないわけではない。特にこれから本番を迎える夏で、どれだけボディが発熱するかは気になるところだ。そこで今回は、これまでの記事の追補編として、新しいMacBookの温度を調べてみた。
「新しいMacBook」関連レビュー
- Core Mの実力をチェック:「新しいMacBook」のWindowsマシンとしての性能をPro/Airと比較した
- 林信行の実機リポート:「新しいMacBook」を選ぶ本当の意味
- 本田雅一のクロスオーバーデジタル:「新しいMacBook」は過去を捨て、どのように変わったか?
- 測色器で表示品質をチェック:「新しいMacBook」の12型RetinaディスプレイをPro/Airと徹底比較した
- Core Mの実力をAir/Pro最新モデルと比較:「新しいMacBook」の気になる性能を確かめてみた
- 早速開封:「新しいMacBook」が編集部にやってきた!
- 新型キーボードは? 感圧パッドは?:「新しいMacBook」ファーストインプレッション
測定方法は、室温約28度の環境でMacBookをアルミ製放熱台(すのこタン。)の上に設置し、非接触型温度計でボディ各部の温度を測っている。それぞれアイドル時(10分)と、高負荷時(3D系ベンチマークテスト連続実行時)で、指が手に触れるキーボード/パームレスト面のほか、ひざの上で使うことも考慮して底面の温度を計測している(なお、以下に掲載した底面の写真はロジックボードが見えているが、実際の測定は底面カバー表面の温度)。
結果は以下の通りだ。
キーボード中央奥の下にロジックボードを搭載し、大部分がバッテリーを占める構造上、熱源もこれに準じ、キーボード中央奥から右側にかけて熱が広がっているのが分かる(裏面は中央から左にかけて)。パームレストの温度は高負荷時でも熱を帯びにくいため、使用時に不快に感じることはほとんどない。
底面の一部は肌が露出した部分に触れるとはっきり熱いと感じるが、ジーンズ越しでならガマンはできる程度だった。ファンレス設計の超薄型ノートPCとしては、発熱と放熱のバランスは比較的優秀といえるだろう。
関連キーワード
Mac | MacBook | ディスプレイ | MacBook Air | MacBook Pro | Retinaディスプレイ | sRGB | IPS方式 | Apple | iPad mini 3 | 液晶パネル | iPad Air 2 | カラーマネジメント
関連記事
- Core Mの実力をチェック:「新しいMacBook」のWindowsマシンとしての性能をPro/Airと比較した
Boot Camp環境下で新しいMacBookの性能をチェックした。最新MacBook Pro/Airとの比較も。 - 測色器で表示品質をチェック:「新しいMacBook」の12型RetinaディスプレイをPro/Airと徹底比較した
MacBook Airで見送られてきたRetinaディスプレイを搭載しながら、より薄型軽量のボディに仕上げた「新しいMacBook」。新採用となる12型Retinaディスプレイの表示品質を測色器で計測し、現行のPro/Airとじっくり比較する。 - Core Mの実力をAir/Pro最新モデルと比較:「新しいMacBook」の気になる性能を確かめてみた
アップル初のファンレスモデル「新しいMacBook」。これはTDPの低い「Core M」を採用したことで実現している。はたして性能は……。 - 早速開封:「新しいMacBook」が編集部にやってきた!
まだ店頭では購入できない「新しいMacBook」をPC USER編集部で緊急入手。パッケージも細かく洗練されている!? - 林信行の実機リポート:「新しいMacBook」を選ぶ本当の意味
新しいMacBookは、自分の目を信じる人だけに買うことが許された、久々のMacではないかと思う。 - 本田雅一のクロスオーバーデジタル:「新しいMacBook」は過去を捨て、どのように変わったか?
新世代MacBook Airとうわさされた12型の薄型軽量ノートは、予想外の「MacBook」だった。その大胆な仕様は万人に受け入れられるまで少し時間がかかるかもしれないが、今後のノートブックコンピュータを変えていく可能性も秘めている。 - 新型キーボードは? 感圧パッドは?:「新しいMacBook」ファーストインプレッション
アップルが報道関係者向けに新製品タッチ&トライイベントを国内で実施。「新しいMacBook」で採用された新型キーボードや感圧タッチトラックパッドの使用感をリポート。 - Core M採用で初のファンレス設計、3色展開、USB-Cも:Mac史上、最も薄く最も軽い「12インチMacBook」が登場
Core Mプロセッサと12型Retinaディスプレイを搭載し、新しいキーボードとトラックパッド、USB-Cコネクタも備えた、ファンレス設計の超薄型軽量「MacBook」が誕生した。 - 「Apple Watch」世界先行レビュー続編:Apple Watchを使って2週間――林信行の生活はどう変わったか
日々の生活を便利にする実用系アプリや注目のヘルスケア機能を紹介。Apple Watchのおかげで腰痛も軽くなる! - 林信行による世界先行レビュー:Apple Watchが腕時計とウェアラブルの概念を変える
明後日、4月10日金曜日からの予約開始にあわせて、ついにApple Watchの展示がスタートする。日本ではアップルストア銀座や表参道、そして新宿の伊勢丹に新しくできるApple Watch Storeにて展示が行われる予定だ。どうしてもウェアラブルというくくりにされがちな本製品の本当の魅力を、これまで1週間に渡って製品を試用してきた林信行が解説する。 - 林信行が踏み込んで解説:「Apple Watch」であなたの生活はこう変わる
業界きってのアップルウォッチャーである林信行氏が、Apple Watchを実際に試着して得た雑感や、これからデジタルライフスタイルの変化に思いをはせる。 - 本田雅一のクロスオーバーデジタル:「Apple Watch」はどれを選ぶべきか? どちらの手に巻くべきか?
「Apple Watch」の店頭展示と試着、そして予約受付がついに始まった。全98パターンにおよぶケースとバンドの組み合わせから、何を選ぶべきか迷っている方も少なくないだろう。実機に触れた筆者だから分かる選び方のポイントを紹介しよう。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.