デジタル庁、生成AIの活用事例を公開 行政業務にAIは貢献できるか? “10の学び”を解説
デジタル庁は5月13日、行政業務での生成AIの利活用についての記事を公式noteで掲載した。「行政での生成AI利活用検証から見えた10の学び」と題した、全3本の記事を公開している。
デジタル庁では2023年12月から、行政業務で生成AIをどのように利用すべきか技術検証を進めてきた。同庁を中心とした行政職員を対象に実施し、複数種類のテキスト生成AIを取り扱える環境とサポート体制を構築し、「どの行政業務に対し、どのようにテキスト生成AIを使えば、どのくらい改善効果がありそうか」を調べた。
デジタル庁はこの検証によって、10の学びを得られたとして以下の項目を挙げている。
- 時間の削減だけでなく品質向上も狙える
- 業務を工程に分解し、生成AIを使うべきでない箇所を意識する
- 「書く」だけでなく「読む」も得意
- 活用用途をチャットインタフェースに限定しない
- 「業務改善」だけでなく「システム改善」のためにもテキスト生成AIの検証環境は重要
- 初心者向けにコピペで使える状態が重要
- 作文に不慣れな人や、一般的な業務知識に乏しい人はテキスト生成AIの恩恵を受けやすい
- 繰り返し発生し、工程が切り出しやすい業務はテキスト生成AIの恩恵を受けやすい
- ソースコードの作成業務はテキスト生成AIの恩恵を受けやすい
- 情報検索機能は個別具体のニーズに応じた特化開発の余地がある
このうち、前半5個はテキスト生成AIの利活用先を広げるための項目として、1本目の記事で紹介。2本目の記事では、テキスト生成AIを組織に定着させることを観点として、6~9個目の学びを取り上げている。3本目の記事では、情報検索目的でテキスト生成AIを利用するケースを扱い“少しマニアックな話”として、10個目の学びを解説している。
デジタル庁のAI担当で、記事を作成した大杉直也さんは自身のXアカウント(@oosugi_naoya)にて「実際に業務改善するときの考え方や(tipsよりも前提の思想みたいな話)、検討・作成したプロンプトもほぼ生の状態で公開してあります 生成AIによる業務改善のご参考になれば幸いです」と説明している。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
「FDE」は常駐SEのすげ替えなのか “人月商売の死”を打破したい国内SIer、打開策は意外なところに?
-
2
引退した人型ロボ、“溶けた鋼の海”に沈む アーノルド・シュワルツェネッガー氏が提案 米企業が動画公開
-
3
総額2.3兆円、千葉市に巨大な「AIデータセンター」建設へ 発電大手JERA参画の“ドリームチーム”、勝機どうつかむ?
-
4
「まず、その業務なくせない?」 野村不動産HDが経理DXで「年間9000時間」を生み出した“引き算”の考え方
-
5
「AIを使えば早くできるでしょ」と言われがち――エンジニアを困らせる"勘違い"の正体とは?
-
6
「Gemini 4 Argon」とは 性能評価にみるAstra/Fable/Opusとの違い 一般提供は年内?
-
7
農水省の“クソダサ”ポスター話題 「AIよりよっぽど良い」の声も 担当者に狙いを聞いた
-
8
Rails作者DHH「Pencils Down、もう手でコードは書かない」 それでもソフトウェア開発の未来は明るい理由
-
9
Autodesk、FusionなどのAI機能を発表 設計作業の自動化や設計資産の再利用を支援
-
10
「デジタルスレッドとAIで動かす」 富士ソフトがスマート工場で10%成長狙う
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR