“AI禁止”の「ホットペッパービューティ」でも使えるとうたいAIモデル画像販売、Xで物議に 「行き過ぎた表現」と販売元
AIモデル画像の掲載を禁止している「ホットペッパービューティ」でも使える――こんなうたい文句で美容室向けにAIモデル画像を販売する事業者の存在が、Xで物議を醸している。問題視されたのは「AI BEAUTY HUB」という事業者。ITmedia AI+の取材に対し、「SNSやNoteで発信した内容の一部に行き過ぎた表現があった」として、修正する考えを示した。
AI BEAUTY HUBの公式Xアカウントは、過去の投稿で「ホットペッパーでAI禁止と言われた美容師さん。大丈夫です。AI判定ツールに反応しにくい工夫がされた画像です」と画像の宣伝していた。これに対し、X上では6月22日ごろから否定的な声が続出。23日までに、公式Xアカウントが凍結される事態となった。
ITmedia AI+編集部が確認したところ、23日時点で、公式Instagramの一部の投稿でも「『ホットペッパーはAIスタイルが使えないんでしょ?』いいえ、実際は大丈夫です」などとアピール。11日に公開した公式Noteの記事では、ホットペッパービューティの規約に関し、以下のように記載していた。
「現状、ホットペッパービューティの利用規約には『AIで生成された画像は掲載不可』という文言が含まれています。ただし、これはあくまで原則であり、実際には営業担当が“目視”で確認・判断しているケースが多く、『明らかにAI』と見抜かれる画像や、“人間味がない不自然さ”のある画像がNGとなる傾向にあります」
「私たちの提供するAIサロンモデルは、生成後にそのまま使うのではなく、編集ソフトを用いて肌質・髪の質感・光の入り方などを人間の実写と違和感のないレベルまで仕上げ、自然に見えるよう細かい編集を加えています。実際にホットペッパーで複数サロンが活用していますが、NGを出された例はほぼありません」(AI BEAUTY HUB)
こうした宣伝手法やX上での批判について、AI BEAUTY HUBに聞いたところ「SNSやNoteで発信した内容の一部にAI生成画像活用に関して行き過ぎた表現があった」との見解を示した。「現在は該当箇所を確認し、削除修正を行っている」と説明。「各プラットフォームの利用規約や情報発信における表現の正確性について改めて見直す必要性を感じた。今後は誤解を生まないように慎重に取り組んでいく」(AI BEAUTY HUB)
ホットペッパービューティ側の対応は?
今回の件に関し、ホットペッパービューティを運営するリクルートにも話を聞いたところ、同サイトでは、2024年2月からAIで生成したモデル画像の掲載・使用を禁止していると回答があった。理由は「スタイル画像はユーザーがスタイルやスタイリスト、サロンを選択する際の判断材料とするため、情報が正しく伝わることを重視しているため」。同サイトに登録している美容室にも周知しているという。
AI BEAUTY HUBのNoteの記事における記載が事実か確認すると、「AIで生成された画像は掲載不可としていることは間違いないが、判定方法については非開示としている。掲載不可と判定した際には、掲載店舗に修正をお願いしている」との回答だった。
またAI BEAUTY HUBが販売した画像が、ホットペッパービューティに掲載された可能性がある点について、今後の対応を聞いたところ「個別事案への対応については回答を控える」とした。「引き続き適切な対応を検討し、ユーザーの皆さまに信頼できる情報を提供できるよう努めていく」(リクルート)
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
よく見られているカテゴリー
アクセスランキング
-
1
「ポンコツ」と呼ばれたM365 Copilotの逆転劇、GPT-5が転換点 活用の秘訣は“脱・プロンプト職人”
-
2
人間 vs. 人型ロボ、より多く作業をこなせるのは? 生配信で対決した結果…… 米企業
-
3
キオクシア社長「記録的な増収増益」 3カ月の売上収益1兆円、純利益は2990%増 好決算の背景は
-
4
「AIデータセンターの電力需要が急増」はホント? 発電大手Jパワー社長が明かした“報道との温度差”
-
5
伊藤忠商事や三菱ケミカルなど16社が参画 大手企業の「暗黙知」を活用する新プロジェクト
-
6
生成AIで3Dモデルを自動作成 専門スキル不要でテキストや画像から3D化
-
7
NEC社長が説く AI時代と新たな安全保障環境の到来で「ITサービスはこう変わる」
-
8
OpenAI、「ChatGPT」に個人向け資産管理機能 金融口座と連携
-
9
「最新のAI創薬ラボ」なのに会議室みたい!? 製薬大手がラブコール送る“異色のAI企業”による新拠点とは
-
10
Python 3.15に追加されるlazy importと内包表記でのアンパッキングについて調べてみた
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR