全NVIDIA株を売却した理由は? ソフトバンクG決算会見で後藤CFOが明かす “AIバブル”にも言及
「OpenAIへの投資のため」――ソフトバンクグループ(SBG)が11月11日に開いた、2026年3月期第2四半期の決算会見に登壇した同社の後藤芳光氏(取締役 専務執行役員 CFO兼CISO兼GCO)は、同日に発表されたSBGが保有するNVIDIA全株式の売却理由を明らかにした。あわせて、AI関連株への投資方針についても語った。
同社の第2四半期までの連結決算(25年4月1日~9月30日)は、売上が3兆7368億4300万円(前年同期比7.7%増)、税引前利益が3兆6863億8200万円(同152.3%増)、純利益が2兆9240億6600万円(同190.9%増)だった。出資先のOpenAIやソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)の投資利益が貢献した。
一方、ソフトバンクGは11日、同社が保有する全てのNVIDIA株を58億3000万ドル(8978億2000万円、1ドル154円換算、以下同)で10月に売却したと、2026年3月期第2四半期(中間期)の決算短信で明かしていた。
後藤氏は、NVIDIA株の売却理由について「OpenAIへの投資のため」と説明。「今年はOpenAIへの投資が大きい。300億ドル(4兆6200億円)を超える。そのために既存アセットのいくつかを調達に活用した」としており、NVIDIAの株式を資金化し、OpenAIへの投資に回した形だ。
“AIバブル”のリスクは?
他方、説明会では記者から「OpenAIを含めた投資先のAI企業の評価額は妥当か」として、いわゆる“AIバブル”のリスクに関する質問も出た。
これに対し、後藤取締役は「バブルかどうかは後からしか評価できない」と回答した。AIのような先端技術について「市場はそれを先取りしたいと思って動いたり、先取りすぎたかなと思って引いてみたりすることは、歴史的に見ても都度ある」「市場の規模が大きくなった今は、その幅が大きくなっている」との見解を示した。
そのうえで、後藤取締役は「守りを固めながら、投資の機会を逸しないように取り組んでいく」と説明。記者からの「投資しないリスクの方がはるかに大きいと判断しているのか」との言及に対し、「人によってさまざまだと思うが、当社としてはそのように考えている」とした。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
国産AI開発「ラストチャンス」の局面へ ノエトラが「44社が出資・国が最大1兆円支援」の追い風を背に向かう先
-
2
なぜ今? 東芝が「HDD」生産能力を強化 AI時代に狙う「データインフラ需要」の在りか
-
3
「トークン単価は8割下がった。なのに請求額は増えた」――その“見えないAI浪費”の正体
-
4
【レベル16】3D CADモデルを魅力的に見せよ!
-
5
不正アクセスなぜ急増 原因はAIか、それとも…… 専門家の見解は
-
6
「クレームこそ最大の商機」 合成紙大手ユポが半世紀貫く“コト売り”と、AIによる暗黙知継承
-
7
Claude Coworkの「ローカル実行」オプションが廃止 モデル推論、VM共にクラウド実行へ
-
8
国産汎用ロボットによるフィジカルAIのデータ収集で7社が競う、試作機を披露
-
9
ITエンジニアの8割超「AIは人間より優れた判断をする」と認める “でも任せられない”業務とは
-
10
フィジカルAIは「ロボット単体」では成り立たない NTTドコモビジネスが示すIoTからの進化の道筋
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR