最新画像生成AI「Nano Banana Pro」は文字ぎっしりの“霞が関パワポ”も作れる? 実際に試した(1/2 ページ)
米Googleが11月20日(現地時間)に発表した新たなAI画像生成モデル「Nano Banana Pro」(Gemini 3 Pro Image)。すでにさまざまなユーザーがその能力を試している。SNSへの投稿も相次いでおり、性能に注目が集まっている。
特に日本で注目を浴びているのは、文字の出力性能だ。旧モデル・他モデルでは難しかったインフォグラフィック・スライド資料風の画像も作成しやすいという。その性能たるや、日本の官公庁が作るような情報量の多いスライド資料──俗に“霞が関パワポ”“官僚パワポ”“ポンチ絵”と呼ばれるような画像すら制作できると話題だ。本当にそんなことが可能か、実際に試してみた。
“文字ぎっしりパワポ”もいける? Nano Banana Proのお手並み拝見
結論から言えば、“霞が関パワポ”“官僚パワポ”の生成は可能だ。文字ぎっしりのパワポも、多少安定しないものの作成できる。ただし“ポンチ絵というワードで生成を指示すると、文字が崩れる場合が多かった。
というわけでまず、最低限のプロンプトで生成してみたものをお見せする。今回は企業向け「Gemini」上から検証してみた。最初にGemini 3 Proに架空の素材「ナノバナナ」に関する説明文を架空のスライド資料用として書いてもらい、そのまま「官僚用パワポにして」というプロンプトでNano Banana Proに生成させてみた。
スライドが映った画面を“直撮り”したような見た目になったり、文字が枠からはみだしたりすることもあるが、基本的にかなりそれっぽいものが出てくる。ちなみにGeminiのUI上では文字などが破綻して見えることもあるが、PCにダウンロードすると修正される場合があった。ダウンロードにやや時間がかかるので、高解像度処理などをしているのだろうか。
次に「ポンチ絵にして」と依頼してみるとこんな感じ。今度はナノバナナではなく普通にバナナの資料を作らせてみたが、こちらはダウンロードしたものでも若干文字が破綻しやすかった。
ちなみに文章を用意せず「ポンチ絵を作って」とだけ依頼すると官公庁っぽくなりにくいので注意が必要になる。
とはいえ、これでも旧モデル「NanoBanana」よりは優秀だ。というのも、そもそも旧NanoBananaは「官僚用パワポ」「ポンチ絵」とだけ説明されてもその概念を理解できず、先述したような頼み方だと「プロジェクターで投影したスライド資料」のような画像を生成する。文字もかなり破綻する。
一方で、Nano Banana Proについては先述した「ポンチ絵にして」と依頼したケースでも、大きな文字は比較的きれいに出力できている。細かい部分も、後から指摘して修正できた。
とはいえ、見た目がそれっぽければ良いというわけでもなく、Nano Banana Proが官公庁のスライド作りで活躍するとは思わない。ただレイアウトのイメージはつきやすくなるので、官公庁に限らずスライド作りの参考としては役立つかもしれない。“官公庁パワポ”っぽい広告作りもしやすくなるだろうか。
ここまで細かい文字出力が可能なら、バナーやキャッチ画像にも活用しやすいだろう。現に、SNSでも4コマ漫画やバナーでの活用を模索するようなユーザーも多く見られる。昨今では広告・デザイン領域でのAI活用事例はもはや珍しくなくなってきた。Nano Banana Proによってこの流れがさらに加速するか、今後が見物だ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
よく見られているカテゴリー
アクセスランキング
-
1
Google、“動画版Nano Banana”こと「Gemini Omni」公開 会話で映像を生成・編集
-
2
日立、Anthropicと提携 グループ29万人に「Claude」などAI導入 社会インフラ分野にも展開へ
-
3
Appleが5年がかりで開発したセキュリティ対策を5日で突破 「Mythos」が見せつけた脆弱性攻撃の威力
-
4
GoogleのAIサブスク、最上位プランを値下げ 月額1万4500円の新プランも
-
5
生成AIで3Dモデルを自動作成 専門スキル不要でテキストや画像から3D化
-
6
「ポンコツ」と呼ばれたM365 Copilotの逆転劇、GPT-5が転換点 活用の秘訣は“脱・プロンプト職人”
-
7
人間 vs. 人型ロボ、より多く作業をこなせるのは? 生配信で対決した結果…… 米企業
-
8
「最新のAI創薬ラボ」なのに会議室みたい!? 製薬大手がラブコール送る“異色のAI企業”による新拠点とは
-
9
Google「Gemini」に個人向けAIエージェント 質問に答えるだけでなく「作業を代替」 まずは米国で
-
10
OpenAIの共同設立者アンドレイ・カーパシー、Anthropicにジョイン
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR