楽天の最新AI、ベースは“中国DeepSeek製”? 担当者に聞いた(1/2 ページ)
「DeepSeekのAIモデルをベースに開発したのでは」――楽天グループ(以下、楽天)の日本語LLM「Rakuten AI 3.0」を巡り、X上でこのような指摘が相次いでいる。同モデルを公開したHugging Faceのページの一部に、AI開発企業の中国DeepSeekのAIモデル「DeepSeek」の表記が見られたためだ。ITmedia AI+編集部が楽天に確認したところ「ベースモデルは非開示」と回答を避けた。
Rakuten AI 3.0は3月17日に公開されたAIモデル。高い日本語の処理性能をうたっており、Hugging Face上で、商用利用もできるライセンス「Apache 2.0」で提供している。開発では、経済産業省と新エネルギー・産業技術総合開発機構の国内企業向けAI開発支援プロジェクト「GENIAC」第3期の補助を受けた。
一方、Hugging Face上でRakuten AI 3.0の構成を示すページなどに、DeepSeekが公開したAIモデル「DeepSeek-V3」といった表記が見られた。これを受け、X上では、同モデルをベースにRakuten AI 3.0を開発したのでは、との指摘が相次いだ。
海外のAI開発企業が公開したAIモデルをベースに、日本の企業が日本語に特化したAIモデルを開発する事例は珍しくない。しかし楽天の発表には「オープンソースコミュニティー上の最良なモデルを基に、楽天独自の高品質なバイリンガルデータ、技術力および研究成果によって開発している」との記載しかなく、透明性などを問題視された形だ。
加えて、DeepSeekが提供するAIサービスを巡っては、入力した情報が中国国内に送信されたり、問題のある回答が出力されたりするとの報告が過去に出ていた。前者はあくまでAIサービスに対する指摘であり、AIモデルと切り離して考える必要はあるものの、一部のXユーザーからは、中国製AIが関わること自体に対して不安を覚える声も上がっている。
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