Slack、Slackbotでエージェント連携を強化 “チームメイト”化を推進
米Salesforce傘下のSlackは3月31日(現地時間)、Slackに内蔵されているAIアシスタント「Slackbot」の複数の新機能を発表した。これまで個人の業務をサポートするパーソナルエージェントだったSlackbotの位置づけを、組織全体のエージェントやアプリを連携させる“究極のチームメイト”へと変更する。
ユーザーが複数のアプリやタブを行き来することによる無駄をなくし、単一の会話インタフェースから社内の全データやツールにアクセスできるようにするのが目的という。
Deep Thoughtsモード
「Deep Thoughts」は、複雑な問題を論理的に分解し、複数の情報源を深く掘り下げて概要を作成するリサーチ・分析機能。
使用例として、15分後に戦略の方向転換に関する重要な会議が入った場面を挙げている。通常であれば慌ててタブを開き、外部のニュースや社内の過去の資料を検索して回る必要があるが、「Dig In」を選択してDeep Thoughtsモードを起動するだけで、Slackbotが複雑な問題を論理的なステップに分解した上で、外部の最新ニュースと社内のSlack上の会話やドキュメントなどの複数のソースを深く掘り下げて自動的に照合。不要な情報を省いて情報の信頼性を評価し、点と点を結びつけることで、単なる一般論ではない「自社にとって具体的にどのような意味があるか」をまとめた実行可能な戦略ブリーフを数秒で作成し、会議前の準備を瞬時に完了させてくれるという。
デスクトップ操作の代行
ユーザーの画面上の内容を安全に読み取り、マウスの操作を奪うことなく、バックグラウンドで別のシステムへデータを自動入力する機能も追加する。
例えば、別ウィンドウで開いている長大なベンダー契約書から新しい料金表を社内の追跡システムに手動で入力する作業では、ユーザーはタブを行き来する代わりに、Slackbotに対して「この契約書から価格表を抽出し、サプライヤーの記録を新しい階層で更新して」と指示を出すだけで、Slackbotがユーザーが見ている画面の情報を安全に読み取って必要なアクションへと変換し、ユーザーのマウス操作を奪ったりワークスペース外を勝手にクリックしたりすることなく、バックグラウンドでシステムの更新を自動で完了させる。
MCP(Model Context Protocol)によるルーティング
「Agentforce」「Vercel」「DocuSign」などのサードパーティ製エージェントやアプリのハブとなり、Slackbotに頼むだけで適切なツールに指示を割り振ってタスクを実行する。
会議のアシストと自動実行
既に会議を文字起こししてメモを残すAIツールは存在するが、Slackbotはチームのビジネスのコンテキストを理解しているので、バックグラウンドで会話を追跡しながら、顧客の名前が出た瞬間にチャット上に関連するSalesforceの記録を提示するといったサポートを行う。さらに、チームが次のステップについて合意すると、会議を終了する前にその場でCRMを指示通りに更新し、担当者へのフォローアップタスクを自動的に割り当てる。
公式ブログではこれらの機能の提供時期については言及していないが、段階的に提供されるのだろう。
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