米国防総省、Anthropic排除継続も「Mythos」は導入 「国家安全保障上の重要局面」

 米国防総省は5月12日(現地時間)、米AnthropicのAIモデル「Claude Mythos Preview」(以下、Mythos)について、政府全体のソフトウェアの脆弱(ぜいじゃく)性を発見、修復するために導入していると明らかにした。同省はAnthropicのサービスの使用停止に向け移行作業を急いでいるが、Mythosについては並行して導入を進めているという。

 Mythosは、Webブラウザやインフラ、ソフトウェアに長く潜んできた脆弱性を検出できる能力を持つ。現在は一部の企業だけが防御目的のサイバーセキュリティ用途で利用を認められている。

 国防総省は3月、Anthropicが製品の一部利用制限の解除を拒否したことを理由に同社を国家安全保障上の「サプライチェーンリスク」に指定している。同省の最高技術責任者(CTO)兼研究・技術担当次官のエミール・マイケル氏はワシントンで開催された会議で、同省が今後数カ月以内にAnthropicの製品を業務から除外する計画を引き続き進めていると説明。ただ、Mythosについては「国家安全保障上の重要局面」だとして、政府のネットワーク強化に活用していると説明した。

 同氏はMythosのようなAIツールによって脆弱性の発見と修復のスピードが速まる一方、悪用のスピードも速まると指摘。Anthropicの優位性は一時的なものだとし、米OpenAIや米Googleなどからも同様のモデルが間もなく登場するだろうとの見方を示した。

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