Google I/O 2026

「Gemini 3.5」登場 軽量モデルは一部3.1 Pro超え、高性能モデルは6月公開予定

 米Googleは5月19日(現地時間)、新しいAIモデル「Gemini 3.5」シリーズを発表し、軽量モデル「Gemini 3.5 Flash」(以下、3.5 Flash)の提供を始めた。3.5 Flashは軽量モデルながら、一部のベンチマークで前世代の高性能モデル「Gemini 3.1 Pro」を上回る性能を示したという。高性能モデル「Gemini 3.5 Pro」(以下、3.5 Pro)は6月の公開を予定する。

 3.5 Flashはコーディングやエージェント領域に重点を置いて開発された。Googleが公表したベンチマークによると、コーディングエージェントとしての性能を測る「SWE-Bench Pro」で55.1%、MCPを使ったエージェント性能を測る「MCP Atlas」で83.6%、マルチモーダル理解能力を測る「MMMU-Pro」で83.6%を記録し、いずれも3.1 Proを上回ったという。

各種ベンチマークスコア(出典:公式ブログ)

 1秒当たりの出力トークン数は他社のフロンティアモデルと比べて4倍高速だとし、スピードと性能を両立しているとうたう。

 3.5 Flashは一般ユーザー向けに「Gemini」アプリやGoogle検索の「AI Mode」で提供される。開発者向けには「Google Antigravity」や「Google AI Studio」「Gemini API」、企業向けには「Gemini Enterprise」や「Gemini Enterprise Agent Platform」で提供される。

 3.5 FlashをAPIから従量課金で利用する際の価格(100万トークン当たり)は、入力1.5ドル、出力9ドル。前世代の「Gemini 3.1 Flash Lite」は入力0.25ドル(テキスト、画像、動画)または0.5ドル(音声)、出力1.5ドル。「Gemini 3.1 Pro」は20万トークンまで入力2ドル、出力12ドル、20万トークン超で入力4ドル、出力18ドルだったため、3.5 Flashの価格は前世代の軽量モデルに比べて値上がりしたと言える。

3.5 Flashの価格(出典:Gemini APIの料金表)

 高性能モデルの3.5 Proは既にGoogle社内で利用し始めており、6月の公開を予定している。

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この記事の著者

村田知己

村田知己

ITmedia AI+ 編集記者。市場調査会社でのエンジニア職を経て、2022年アイティメディア入社。キーマンズネット編集部、社内のデータ分析基盤構築担当、ITmedia エンタープライズ編集部を経て現職。

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