Google、音楽生成AI「Lyria 3.5」発表 ボーカルの表現力を強化、テンポや長さの制御も容易に
米Googleは7月29日(現地時間)、音楽生成モデルの最新版「Lyria 3.5」を発表した。同日から、AI音楽制作プラットフォーム「Google Flow Music」で提供を始めている。
Googleが挙げる改善点は4つ。「音楽性」では、より豊かで複雑なメロディ構造を、より自然に聞こえる形で生成できるようになったとする。「歌詞」では、プロンプトへの忠実さと曲構成の把握が向上し、品質が高まったという。「ボーカル」については、より現実的で感情豊かな表現を伴った歌声になり、発音も改善したとしている。さらに「クリエイティブコントロール」として、生成する楽曲のテンポと長さをより簡単に制御できるよう改善した。
Lyriaは、Google DeepMindが開発する音楽生成モデル。初代は2023年に発表され、2026年2月にはLyria 3がGeminiアプリに追加された。テキストに加えて写真や動画から30秒の楽曲を生成でき、日本語にも対応する。3月には高度なバージョンとして「Lyria 3 Pro」を発表し、最長3分の楽曲生成と、イントロやバース、コーラスといった構成の指定に対応。企業向けの「Vertex AI」や開発者向けの「Google AI Studio」などにも展開している。
Google Flow Musicは、Googleが2月に買収した音楽制作AIツール「ProducerAI」を、4月に動画生成ツール「Google Flow」と同じブランド名へ改称したサービス。5月のGoogle I/O 2026では、メロディーと構成を保ったまま楽曲のスタイルを変える「Covers」や、「Gemini Omni」と対話しながらミュージックビデオを作る機能、iOS版アプリの提供が発表されている。生成されたコンテンツには、Googleの電子透かし技術「SynthID」が埋め込まれる。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
【Pythonで学ぶデータ分析】ベイズ統計で重回帰分析 ~ 株価のファンダメンタルズ分析を行う
-
2
Gemini Notebook、無料で数百冊の教科書にアクセス可能に 米国・インドの出版社提供 日本でも利用可
-
3
東京と台北を「17ミリ秒」で結ぶIOWN アンリツCTOが語るデータセンター相互接続と日本の勝機
-
4
20年前は“門前払い”? デル社長が語る、日本企業の今昔 「IT後進国」から抜け出せたのか
-
5
AIは「組織能力の増幅器」、パナソニック新CAIOが描く人とAIの共進化
-
6
なぜ「半導体の供給はデータセンター優先」に見えるのか AIブームの実像、東京エレクトロン デバイス幹部が明かす
-
7
AI半導体市場「メガサイクル局面だ」 アドバンテスト好決算、CEOが語る「CPU」「光電融合」への期待とワクワク
-
8
「禁止」するだけでは防げない? パナソニックグループで約33万人分の個人情報が外部生成AIに
-
9
月末に「600行の承認作業」が集中……「紙とハンコ」「現金手渡し」の経費申請を変えた、老舗メーカーの経理DX
-
10
物理ソルバーからMODSIM、AIへ SIMULIAが描く次世代の設計/シミュレーション
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR