「全ての攻撃者は何らかの形でAIを使用」 6時間で数千件の侵害事例も Google傘下組織が報告

 AIを使った攻撃が高速化・大規模化し、6時間未満で数千件の認証情報が侵害された事例も確認――米Googleの脅威分析部門Google Threat Intelligence Group(GTIG)は9月9日(現地時間、以下同)、AIの悪用に関するレポートでこう報告した。GTIGのチーフアナリスト、ジョン・ハルトクイスト氏はレポートの公開に際し「すべての脅威アクターが何らかの形でAIを使用」していると述べた。

 GTIGはレポートで、先進的な攻撃者は「基本的なプロンプト(の利用)からエージェント型AIワークフローやAIを活用した自動化へと移行」していると指摘。人間が介入する時間が短縮され、攻撃が高速化することで、防御側が対応する時間も削られているという。

 AIコーディングアシスタントやオープンソースソフトウェアを含めたソフトウェアサプライチェーン、組織の独自AIモデルやコード、プロンプト、研究が標的になる攻撃が増加しており、GTIGはソフトウェア開発の加速とともに、運用リスクも増大していることに警鐘を鳴らしている。

 Googleはこのような状況を受け、モデルの安全対策や脅威インテリジェンスの収集、レッドチーム演習など「多面的な防御戦略」を採用しているとした。同社は9月2日、サイバーセキュリティ向けAIモデル「Gemini 3.8 Flash Cyber」の提供をサイバー防御担当者向けに開始した。

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