中国ロボットスタートアップのBooster Roboticsは4月21日(日本時間)、人型ロボット「Booster T1」がサッカーでシュートを決める動画を公開した。飛んできたボールを直接蹴ったり、キーパーとしてゴールを阻止したりする姿も披露している。
Booster T1は、身長約1.2メートル、重さ約30キロの人型ロボット。外装は金属と高機能樹脂を組み合わせており、軽量でありながら、柔軟性と耐久性があることが特長だ。15ニュートン秒の衝撃にまで耐えられるほか、転倒後に自ら起き上がる機能を持つ。関節の可動域・出力も備えており、膝関節は−11度〜123度の可動域に加え、最大130ニュートンメートルのトルクを誇る。
頭部には深度カメラやマイクロフォンアレイなど、視覚・聴覚に対応するモジュールを搭載している。米NVIDIAのロボット向けコンピューティングユニット「Jetson AGX Orin」も内蔵しており、ロボット上でのAI処理にも対応。サッカーのほか、カンフーの動きなどもできるという。
動画では、地面に置かれたボールを蹴ってゴールを決める姿などを披露。ゴールキーパーとして、開脚しながら地面付近のボールを弾いてゴールを防ぐ様子も見られる。これらの動きに対し、同社は「ロナウドのナックルボール、ベッカムのカーブフリーキック、ブッフォンのスプリットセーブ(開脚してセーブすること)…T1が全てをマスター!」とうたっている。
Booster Roboticsは、2023年に中国で設立。その後、24年10月にBooster T1を正式に発売。25年1月時点で50台以上を出荷したという。
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