小説投稿サイト「カクヨム」を共同で運営するKADOKAWAとはてなは11月13日、「過度な頻度で作品やエピソードを投稿する行為」を控えるよう注意を呼び掛けた。同サイトを巡っては10月末ごろ、あるユーザーがAIを使って作成したとする作品を大量に投稿。作品の人気度を示すランキングの1位を獲得したとして、X上で注目を集めていた。
KADOKAWAとはてなは「過度な頻度」について「通常の創作活動では考えられないような膨大な量を短期間で投稿する行為」と定義する。こうした行為によって、新しく投稿された小説を表示するページが機能しなくなるなど、他のユーザーに不利益が生じると指摘。「常識的な頻度・量」で作品を投稿するよう注意喚起した。
また、KADOKAWAとはてなによると、過度な頻度の投稿を確認した場合、作品の公開やアカウントの停止などの対応をしているという。ただし「過去に他のサイトで投稿されていた作品の転載であることが確認できる場合、あるいは、俳句や短歌の作品投稿の場合」は問題ないとした。
声明内ではAIに言及していないものの、X上では「AI対策か」といった反応が集まっている。一方、「過度な頻度」という基準に対し「運営のさじ加減になってる」と具体的な基準が設けられていない点への指摘や、「ギリギリの線を攻める人はいるだろうな」とする声も。他にも「単にAIの使用を禁止すれば良いのでは」との投稿も見られる。
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