川崎重工、人型ロボ最新モデル「Kaleido 9」公開 人型にこだわるワケは(1/2 ページ)
川崎重工業は12月3日、人型ロボットの最新モデル「Kaleido 9」を公開した。旧モデルに比べ、下半身の頑丈さなどを高めた。同日から6日まで「東京ビッグサイト」(東京都江東区)で開催するイベント「2025国際ロボット展」では、災害現場などを想定したデモンストレーションも披露した。
Kaleido 9は、川崎重工が2015年から開発する人型ロボット「RHP Kaleido」の9代目に当たる。前モデルに比べて腰部や脚部をより頑丈にし、センサーを追加。周囲の状況を認識しながら自律的に歩行できるようにした。またVRヘッドセットを活用し、遠隔操作も可能にした。開発には、米NVIDIAが提供する仮想空間でのロボット開発サービス「Isaac Sim」を活用した。
人型ロボットを巡っては、用途に特化した非人型のロボットの方が有用とする意見もある。一方、川崎重工では現在、災害現場での活用をメインに想定し、人型に注力しているという。同社の常務執行役員である松田義基氏(精密機械・ロボットカンパニープレジデント、水素戦略・社長直轄プロジェクト担当)は、「防火服を始めとしたいろいろな道具がそのまま使えるよう、あえて人間のサイズにこだわっている」と話す。
「ロボットが工場の中で反復作業をしたり、作業精度を良くしたりするだけではなく、現場に出て、人と一緒に、人と同じ道具を使いながら臨機応変に働ける。そのような世界を実現したい」(松田氏)
川崎重工は技術ロードマップとして、2030年ごろまでに医療・介護現場でのコミュニケーションや工場での簡易作業に人型ロボットを活用する未来を描く。40年ごろには機械の組み立てや高所作業を見据えており、50年をめどに災害現場などあらゆる環境への対応を目指す。
30kgの棚も除去、デモの様子は?
Kaleido 9は、2025国際ロボット展で複数のデモンストレーションを披露した。まずはKaleido専用の自走する車椅子「Kaleido Station」に乗って川崎重工のイベントブースに登場。Kaleido Stationは現場までの速やかな移動に役立つほか、Kaleido 9への給電機能を備えており、長時間運用の際にも役立つという。
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