米Anthropicは1月12日(現地時間)、Claude Codeで示した自律的実行の考え方を、一般的な業務向けに再構成したツール「Cowork」を発表した。開発者向けツールであるClaude Codeの自律的な実行能力を、コーディング以外の一般的なナレッジワークにも適用できるよう設計されたものだ。
まずは「Claude Max」プランの加入者を対象に、macOS版の「Claude Desktop」アプリ内で機能プレビューとして提供が開始されており、将来的なWindowsへの対応も計画されている。
Coworkの最大の特徴は、ユーザーのデスクトップ環境でローカルに動作し、ファイルやフォルダを直接操作できる点にある。ユーザーが指定したフォルダへのアクセス権に基づき、AIが自らファイルを読み込み、整理、編集、新規作成を実行する。
従来のチャットボットと一線を画すのが、複雑なタスクを独立した「サブエージェント」に分割して並行処理させる能力だ。これにより、ユーザーが逐一指示を出して介入することなく、目標達成まで自律的に作業を行う。ユーザーはタスクを依頼した後は別の作業に集中し、完了後に成果物を確認するという「非同期的な働き方」が可能になる。
特に、大量のファイル整理や複数の資料にまたがる調査、文書作成といった、手作業では時間のかかる業務での活用を想定している。例えば、ダウンロードフォルダやデスクトップ上に散在するファイルを内容ごとに分類し、適切なフォルダ構成に整理する作業や、複数のメモやスクリーンショットを読み込んで経費精算用のスプレッドシートを作成する、といった用途が挙げられる。公開されているデモ動画では、180以上のファイルやフォルダが散乱したデスクトップを、AIが中身を判断しながら5つのフォルダに整理する様子が紹介されている。
また、米GoogleのChromeブラウザと連携させることで、Webベースのタスクも実行可能だ。従来のチャット形式では文脈の制限で中断されがちだった長時間の作業も、一貫して処理できる点が大きなメリットだとしている。
Claude Maxプランのユーザーは、macOSアプリのサイドバーに表示される「Cowork」をクリックすることで利用を開始できる。その他のプランのユーザーは、今後のアクセス拡大に向けたウェイティングリストに登録できる。
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