LLM「Qwen3.5」の開発コアメンバーが突然の辞任 「オープンウェイト戦略は継続」、開発元のAlibabaがコメント
オープンながらChatGPTなどの最新クローズドモデルに匹敵する性能を見せたことで注目を浴びている中国AlibabaのLLM「Qwen3.5」シリーズ。しかし、小型モデル発表直後に開発コアメンバーが辞任を発表したことで、ユーザーや開発コミュニティーから開発体制に対する不安の声が上がっている。同社はITmedia AI+の取材に対し「オープンウェイトモデル戦略は継続する」と回答した。
Qwenの開発から離れることを明らかにしたのは、Qwen開発のテックリードを務めていたリン・ジュンヤン氏やスタッフのフイ・ビンユアン氏など。Qwen3.5の小型シリーズとなる0.8B~9Bの発表が3月2日のことで、リン氏は3日Qwen公式アカウントを引用する形でモデルを宣伝していた。それから1日後となる4日午前1時に「me stepping down, bye beloved qwen.」(編集部訳:辞任します、さよなら愛しいQwen。)とXに投稿した。
リン氏はQwenの初期から開発に関わっており、直近の技術論文(「Gated Attention for Large Language Models」など)では責任著者を務めたものも。Gated Attentionの論文はAI・機械学習におけるトップカンファレンス「NeurIPS 2025」のベストペーパーにも選ばれていた。
そんなコアメンバーの突然の辞任とあり、コミュニティーは混乱。リン氏に続く形でフイ氏など複数のメンバーが辞任を表明したこともあり、モデルをオープンにしていくQwenの方針が変わってしまうのではないか、などと不安の声が広がった。
経緯や今後の体制などについてITmedia AI+がAlibaba Cloudの日本法人を通じて質問したところ、5日までに「オープンウェイトモデル戦略は継続する」との回答を得た。追加の回答があり次第追記する。
また、ロイターによればAlibaba Group Holdingのエディ・ウーCEOとウー・ゼミンCTO、Alibaba Cloudのゾウ・ジンレンCTOの3人が、リン氏の辞任を受け、基盤モデル開発の加速のために新しいタスクフォースを設置したと同社従業員向けの書簡の中で明かした。このタスクフォースのためにグループ全体のリソースを動員するという。
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