NTT、大規模言語モデル「tsuzumi」を提供開始 “鼓”奏者も演奏で祝福 LLM開発競争をどう戦う?(1/2 ページ)
NTTは3月25日、独自の大規模言語モデル(LLM)「tsuzumi」の商用提供を始めた。さまざまな業種・業界の企業に提供し、2027年度までに1000億円の売り上げ創出を目指す。同日に開催した記者発表会には、その名の由来である楽器“鼓”の奏者も駆け付け、祝言の演奏を披露した。
tsuzumiはNTTが独自開発したLLMで、まずは70億パラメータのモデルの商用提供を始める。日本語LLMの性能を図るベンチマーク「Rakuda」において、tsuzumiは「GPT-3.5」を上回る性能を持つという。他にも、企業・業界特化へのカスタマイズを低コストで行える点や、図表読解などが可能なマルチモーダル性を持つことも特徴だ。
NTTはこのtsuzumiをソリューションごとに切り分けた3つのメニューと、自社のオンプレ環境やプライベートクラウド、パブリッククラウドの3つの環境を組み合わせられる形で提供すると発表した。価格帯については明かさず、個社ごとに提供するソリューションによって変動するとしている。
NTTの島田明代表取締役社長は、tsuzumiの名の由来は、鼓から来ていると説明する。「鼓は小さいながら手で打つ奏法と、『調べ』というひもを閉めたり、緩めたり自由に操作することでさまざまな音や音程が出せる。また、見た目や演奏時の所作も美しく、能や歌舞伎などの伝統芸の要の楽器でもある。そうした特徴が国産LLMで小型軽量ながら性能が良く、柔軟なチューニングができるNTT版LLMと重なることから、tsuzumiと名付けた」と話す。
発表会には、鼓奏者で重要無形文化財保持者、能楽師の森澤勇司さんも参加。オープニングアクトとして約3分間、祝言の鼓を披露した。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia AI+に関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
研究者グループ、中国Tencentのクラウド上の“逸脱”AIエージェント群と交信 報告書の隠しテキストで呼び込む
-
2
国内WebサイトへのAIエージェント攻撃を観測 「8時間弱」続いた攻撃の推移を公開 国内セキュリティベンダー
-
3
人手不足だからAIを使いたい、でも導入できる人がいない 中小企業“一人情シス”の葛藤
-
4
日立が「木造データセンター」展開 “鉄とコンクリ”から木材へ、“見た目がオシャレ”以外の価値は?
-
5
デンマークの880万人分流出、原因はパスワード「123456」 ハッカー「侵入は難しくなかった」 現地報道
-
6
デジハリ大、「Claude」を全学導入へ──国内初、“回数気にせず”使い放題に
-
7
「Google Play」、AI Studioで作った自作アプリを自分の端末で実行可能に AIでゲームを探す機能も
-
8
AIの出力を「理解する時間」がどんどん増えていく Karpathy氏推奨の4手段:文章・図・Webページ・動画
-
9
CTOが「AI導入で生産性を1年で2倍に」掲げた企業のその後 米国が開発者802人の進捗を追跡調査
-
10
Googleの新モデル「Gemini 4 Argon」一般提供開始 使えるプラン、価格
SpecialPR
ITmedia AI+ SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmedia AI+をフォロー
あなたにおすすめの記事PR