「Stable Diffusion XL」搭載のAI画像生成サービス、GMOが提供開始 Webブラウザから利用可能
GMOインターネットグループは、画像生成AIサービス「ConoHa AI Canvas」の提供を始めた。Webブラウザ上で、画像生成AI「Stable Diffusion XL」を使った画像生成を利用できるサービス。
GMOインターネットグループは8月1日、画像生成AIサービス「ConoHa AI Canvas」の提供を始めた。Webブラウザ上で、画像生成AI「Stable Diffusion XL」を使った画像生成を利用できるサービス。月額990円から提供する。
Stable Diffusion XLは、英Stability AIが提供するオープンソースの画像生成AI。ローカル環境での利用には最新GPUを搭載した高性能PCなどが必要であるといわれているが、GMOではクラウド上でこれを利用可能にする、ConoHa AI Canvasの提供を始める。
ConoHa AI Canvasでは、UIを日本語で表示する他、生成した画像をクラウド上のファイルストレージで管理できる。生成枚数や画風などの機能制限はなく、何度でも繰り返し画像を生成可能だ。
料金体系は月額990〜7678円で3プランを用意しており、いずれも1分間の使用時間当たり6.6円の費用が発生する。プランごとにストレージ容量や無料で利用できる時間などが異なる仕組み。
同社は想定する利用者として「ブロガーやSNSなどのコンテンツクリエイター」や「コストを抑えて画像生成AIを利用したい方」「高品質な画像生成を求めるデザイナーやクリエイター」「簡単な操作で画像生成AIを使いたい初心者」などを挙げている。
「画像生成AIの主な利用目的は、趣味やブログ・SNS用画像作成、デザインのアイデア出しなどと調査で分かった。一方、導入の障壁には、画像の質や著作権・倫理面での不安、利用料金が挙げられている。興味があっても未利用の人は『料金が安価になれば』『著作権や倫理の不安が解消されれば』などの要望を持っており、これらのニーズに応えるために設計した」(GMO)
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