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BOOTH、AI作品の規制を強化 特定作家の模倣は強制非公開、アカウント停止も
「BOOTH」は、特定の作家を模倣したAI生成作品が出品され続けていることがサービスの健全性を損なっているとし、対応を強化すると発表した。
pixivが運営するクリエイター向けマーケットプレイス「BOOTH」は7月18日、特定の作家を模倣したAI生成作品が出品され続けていることがサービスの健全性を損なっているとし、対応を強化すると発表した。
これまで、特定の作品・作家への依拠性が高い商品を売るショップは検索結果に掲載しない措置を取っていたが、今後は、商品・ショップを強制非公開化したり、アカウントを停止する。従来の対応では状況が改善しなかったため、さらなる規制に踏み切った。
問題の商品を出品したユーザーには、商品やショップの強制非公開化、アカウント停止を行う。また、過去に規約違反として対応されながら別名義で出品したと判断した場合も、同様の対応を行う。
BOOTHでは、特定の作品・作家の学習済みモデルを用いた「従来の二次創作活動の程度を超えた依拠性の高い」模倣行為が、高速かつ高い再現度で・集団的に行われており、「著作権侵害の可能性を含む事例が繰り返し確認されやすい」という。また、年齢制限商品での無修正画像の登録もみられるとしている。
こうした作品の出品は2023年から規制してきたが、一度規約違反として措置をしてもアカウントを替えて同様の行為を繰り返す傾向が強いため、対策の強化を決めたという。
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