「ATOK Passport」に生成AI機能「MiRA」搭載へ 推敲や要約など“わたしらしい”文章を提案
「ビジネス文章形式に」「より詳細に」といった定型指示を選ぶだけで、文章の推敲や要約、書き換え、アイデア出しなどが行える。
ジャストシステムは、日本語入力システム「ATOK」のサブスクリプションサービス「ATOK Passport プレミアム」(月額660円)に、生成AIを活用した文章作成アシスタント「ATOK MiRA」(エイトックミラ)を搭載し、2026年2月2日から提供する。
日本語入力中に表示されるアシストアイコンから「ATOK MiRA」を呼び出し、「ビジネス文章形式に」「より詳細に」といった定型指示を選ぶだけで、文章の推敲や要約、書き換え、アイデア出しなどが行える。
「MiRA」は「My Intelligent Rewrite Assistant」の頭文字。ATOKの日本語処理技術と、ユーザー個人の入力傾向・設定に生成AIを組み合わせ“わたしらしい”文章を提案するという。
26年6月からは、変換辞書の学習情報などATOKの入力環境を複数端末間で同期できるクラウドサービス「ATOK Sync」を「ATOK Sync One」に刷新し、Windows、MacだけでなくAndroid、iOSでも同期できるようにする。
Arm版Windows 11にもネイティブ対応(26年2月から)。Armネイティブアプリ上でも利用できる他、ARM64(x64互換)、x64/x86アプリ上の日本語入力にも対応する。
ATOK Passportは、最新の日本語入力環境を提供する定額サービス。従来、月額330円の「ベーシック」と、同660円(または年額7920円)のプレミアムを提供してきたが、2025年11月25日からは、「プレミアム」に一本化された。
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月額330円の「ベーシック」を廃止し、月額660円(または年額7920円)の「プレミアム」に一本化する。
そろそろ「日本語入力」にもAIパワーを注入してみないか?
AIの活用が十分になされていないのではないかと思われる分野が、「日本語入力」だ。OS標準の入力変換エンジン以外にも、Google日本語入力やATOKといった選択肢もあるが、AIの華々しい進化の恩恵にあずかっているようには思えない。「AIが自然な言葉で受け答え」も結構だが、まずは同音異義語の正しい選択や誤変換はどうにかならないのか。

