職場に緑を――植物でオフィスを“癒し”空間に2007コクヨフェア

仕事は山積みなのに何となくやる気が出ない――深刻というほどではないが、仕事に疲れたビジネスパーソンが軽い“うつ症状”に陥ることはよくある話だ。そんな時に、職場の緑が癒してくれる。

» 2006年11月17日 16時33分 公開
[鷹木創,ITmedia]

 何となくやる気が出ない――。仕事に疲れたビジネスパーソンが軽い“うつ症状”に陥ることはよくある話だ。職場に緑が多いと、そんなストレスを軽減してくれるという。コクヨと愛媛大学の仁科弘重教授(農学部)が共同実験を行った結果を、2007コクヨフェアで展示していた。

 コクヨによれば、「目に見えるところに植物を配置することがストレスの軽減につながる」という。オフィス内での“緑視率”を高めれば、ストレスを減らせるというわけだ。現在でも受付などに観葉植物を置いている会社は多いが、できれば緑視率を高めるために、自分のデスクに置きたいところ。さらに、自分で水遣りなど毎日の世話をするほど「ストレスレベルは低下する」という。

 とはいえ、植物が人間を癒すことは理解しても、職場に持ち込むことはそれなりに“困難”を伴う。会社では、夜間や休日になると空調が停止し、夏は高温、冬は低温になってしまう。さらに普段から空気は滞留がちで乾燥しており、日中であっても光が届かないケースが多い。ビジネスパーソンの視点でも、急な出張や長期休暇などで毎日続けなければいけないお世話も難しいし、そもそも自分の植物を置く場所がなかったりする。

 こうした厳しい環境に耐える植物はあるのだろうか。コクヨによれば観葉植物、特にポトスやガジュマルなどがお勧め。不適応な植物を導入すると立ち枯れし、コストもかさんでしまう。心配な水遣りも保水性の高いハイドロボールを使った方法「ハイドロカルチャー」を利用すれば解決するという。「自分自身で水遣りなどを行うと効果がアップするので、ぜひ植物を置ける場所を作ってあげてほしい」(コクヨ)。散らかった机の上を見直す意味でも、植物の導入は効果的かもしれない。

ミーティングスペースにも植物。ニセモノの植物でも一定の成果はあるが、ニセモノだとばれると効果が下がる
陶器である「ハイドロボール」を使って、水遣りなどの手間を軽減。泥汚れなどもなくなる

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