特別な機材を買ったり、オンラインソフトをインストールしたりせずに、多くのファイルを置けるようデスクトップを広くする方法。
広いディスプレイが使いたい、という思いは特にモバイルノートPCを使って仕事をしている方に多いのではないか。狭い画面いっぱいにウインドウを広げ、切り換え切り換え、ウインドウを動かして後ろのウインドウを出し……。
一番簡単なのは、もう1つ外付けの液晶ディスプレイを買ってマルチディスプレイにすることだが(10月30日の記事参照)、これは結構な投資となる。まずは簡単にデスクトップを広く使う方法を試してみよう。といっても、よくある仮想デスクトップソフトを導入するわけではない。Windows XPの設定だけでいいのだ。
まずデスクトップを右クリックして「画面のプロパティ」を開く。続いて「デザイン」タブから「詳細設定」ボタンを押し、「デザインの詳細」を開く。この指定する部分から、下記の項目を変えてみよう。
指定する部分 | 効果 |
---|---|
アイコン | サイズはアイコンの大きさを変える。例えば48ピクセルにすれば、まるでVistaかMacOSのようだ。フォントはアイコンに付くファイル名のフォントサイズ。小さなサイズにすれば長いファイル名も表示される。ただし8ポイント程度が限界 |
アイコンの間隔(横) | アイコンを並べたときの間隔。20程度にするとかなり詰まる |
アイコンの間隔(縦) | 縦に並んだアイコンの間隔。これも縮める |
アイコンの設定を変えると、デスクトップがどのように変わるのか、画面で見てみよう。標準の設定ではXGA(1024×768ピクセル)の場合で縦に9個並ぶ。
続いて縦横の間隔を20程度まで狭めてみた。縦に13個のアイコンが並ぶ。横も詰まっておりデスクトップの容量は5割増しくらいにはなっている。
さらに詰めてみた。縦に14個のアイコンが並ぶが、長いファイル名の場合、一部しか表示されない。
あまりに小さいアイコンだとさすがに目がチカチカするので、アイコンサイズを48ドットまで大きくしてみた。これでも縦に10個と、標準状態よりもたくさん収まる。
この「デザインの詳細」からは、スクロールバーやタイトルバーのサイズも変更できる。うまく使えば、XGAの画面なのに情報量はSXGA並──なんて設定も可能になる。ただしあまり小さくすると、文字が読めなくなったり、マウスでポインタを合わせるのが大変になるという弊害もあるのでご注意を。
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