思い起こせば昭和の時代には、西暦を和暦に変換するには「下2ケタから25を引く」という覚え方があった。例えば1985年の場合「85−25=60:昭和60年」という計算方法だ。この方法は、昭和が終わりを迎える昭和63年、つまり1988年までは非常に便利に使うことができた。昭和の年号に変換する場合、今でもこの方法を用いている人も多いだろう。
年号が平成になってからも分かりやすい“相互変換”の方法を模索していた。実は西暦が2000年を越えてからは、非常にシンプルな方法があるのだ。それは西暦の下2ケタに「12」を足すという方法である。例えば2007年であれば、7+12=19で平成19年というわけだ。
さて本題。この「12を加算する」という変換法を、さらに分かりやすく覚えるコツがある。
よく考えてみると、我々は「12を加算する」ことを日常的に行っている。それは“時間”だ。午後1時は13時だし、午後7時は19時だ。つまり、誰もが日常的に行っている12時間制と24時間制の変換にたとえれば、西暦と和暦の変換を直感的に行うことができる──というわけである。
まず西暦の下2ケタに注目しよう。この2ケタを時間とみなし、24時間制に置き換えていく。例えば2007年であれば、下2ケタの「07」を「7時」とみなし、「午後7時=19時」と置き換えれば平成19年となる。同様に2001年であれば「午後1時=13時」と変換して平成13年。2004年であれば「午後4時=16時」と変換して平成16年──と、“一発変換”できるのだ。
この方法、平成の年号が変わらなければ、2012年までは利用できそうだ。アナログ時計を見たら、この方法を思い出してほしい。
年号 | 西暦和暦変換の方法 |
---|---|
昭和 | 西暦の下2ケタから25を引く |
平成 | 西暦の下2ケタに12を足す |
西暦2012年まで | 西暦下2ケタを時間とみなし、24時間制に変換すれば平成になる |
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