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» 2007年10月29日 19時00分 公開

琵琶湖畔のヨシでノート作り、コクヨが京都・滋賀で販売

琵琶湖では湖水の汚濁に合わせるようにヨシ群落が減った。1950年代後半には260ヘクタールあったヨシ群落は、現在130ヘクタールにまで減らしている。

[鷹木創,ITmedia]
ヨシ。温帯から熱帯にかけての湿地帯に分布する背の高いイネ科の草の一種(引用:Wikipedia

 コクヨ工業滋賀は、琵琶湖・淀川水系のヨシを使用した紙製品「ReEDEN(リエデン)」シリーズを開発した。京都府・滋賀県内の文具店などで11月1日に発売する。

 ReEDENシリーズでは、紀州製紙と共同開発したヨシパルプが約1%以上入った紙を使用する。商品ラインアップは「ヨシ 紙」「ヨシ コピー用紙」「ヨシ ノート」「ヨシ 葉書」「ヨシ 名刺」「ヨシ メモ」「ヨシ 封筒」など。とくに名刺は、山田兄弟製紙との共同開発によるヨシパルプ100%の用紙を利用している。


ヨシ ノート
製品ラインアップ
製品名称 価格 サイズ 枚数 ヨシパルプ配合率
ヨシ コピー用紙 オープン価格 B5/A4/B4/A3 500枚 約1%
ヨシ ノート 147円
158円
A5
セミB5
30枚 約1%
ヨシ メモ KPSM-RD 126円(伝言メモ)
105円(無地)
B7 100枚 約1%
ヨシ 葉書 315円〜420円 100×148センチ 10枚 約30%
ヨシ 封筒 840円
945円
長4(B5判ヨコ四ツ折)
長3(A4判ヨコ三ツ折)
10枚 約30%
ヨシ 紙 472円
577円
525円
B5(薄口)
A4
525円(厚口)
630円(最厚口)
10枚
20枚
10枚
約30%

 コクヨによれば、琵琶湖では湖水の汚濁に合わせるようにヨシ群落が減少した。1950年代後半には260ヘクタールあったヨシ群落は、現在130ヘクタールにまで減らしているという。滋賀県では1992年に「滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」(ヨシ群落保全条例)を制定し、ヨシ群落を「守る」「育てる」「活用する」活動を支援。しかし、よしずやよしぶき屋根の需要が衰退したことなどが原因で、ヨシの活用は十分とはいえないという。

 そこでコクヨ工業滋賀では、ノート、メモ、コピー用紙など、ヨシを使用した紙製品8種類を製造・販売する。ヨシの活用を促進するだけではなく、琵琶湖の環境保護意識を幅広く広めることに貢献するという。また、ReEDENシリーズの売上0.2%をヨシ苗の購入やヨシ刈りを行うNPOへの協賛に充当する予定だ。

 琵琶湖は1960年代から湖水の「富栄養化」によって生態系が変化し、アオコの発生が恒常化しているという。ヨシはこうした富栄養化の原因となる水中の窒素・リンを吸収しながら成長するため、水質浄化に効果がある。また、水鳥や魚の棲息地を保護し、湖岸の侵食を防ぎ、二酸化炭素を吸収するなど、琵琶湖の環境維持に役立っているという。

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